マンションオーナーの悩み(27)困った事ⅩⅢ
建具の加工不具合
玄関とDKの間を敷っているドアが有ります。
框(かまち)ドアというタイプで、無垢の木製ドアで、10枚のガラスが入ったドアです。
全部手作りなので、いろんな事が有ります。
或る部屋では、女性の一人暮らしなのに、ドアノブの付近に6~7mmの穴が空いています。
よほど何かをぶつけないと開かないと思われる穴なので、住人が開けたとも思えず、ドアノブ関連の場所を外したところ
何と、建具屋がドアノブをはめ込む穴を開ける時に間違って、斜めに開けてしまい、紙一枚程度まで中がくり抜かれて
いて、ちょっと何かで圧力を加えると穴が空いてもおかしくありません。
修理を試みますが、箱型にくり抜いた穴が斜めになっていて、中に当て板をしようにも簡単ではありません。
車の修理並みの方法しか無いかも知れません。

こんな所に穴の空いたドア
穴の内側に当て物をしたいのですが、簡単ではありません
重たい裏玄関ドア
西側のドアは自動ドアでは無く、鍵で開けますが大きくて重いので風圧面積も大きく、風が強いとドアチェッカーでは
なかなか閉まらない事があります。
そのせいで閉まるときは良いのですが、なかなか閉まらないと防犯上も感心出来ませんから業者に頼んでドアチェッカー
を強い物に替えてもらいました。
その共用玄関のドアは、各戸の鍵で開けられるタイプになっていますが、何故か鍵を差し込んで回すと直ぐに滑って鍵
が開かない状態になります。
仕方無く、片手で鍵を回し、もう一方の手でドアノブを引くと言う動作が必要です。
もう限界とばかり分解して内部を点検する事にしました。
そんなに難しい構造でも無く、簡単に分解出来ると取り掛かりましたが、それが意外と面倒で、工具を取りに行く事2~
3回位、何とか錠全体を取り外し、腰を落ち着けて更に分解のため、部屋に持ち帰って分解です。
分解は初めてなので、何のためにこのバネが有るのか、何処を先に外せば上手く分解出来るかを考えながら少しずつ外
します。
そこで、鍵の先端が何故滑るかを調べたところ、鍵の先端が錠内部の部品に差し込まれる場所の寸法がギリギリの寸法で
しかも減っているので、簡単に滑ると判りました。
当然鍵の方も減りますが、錠側も減ります。
鍵の先端部がほんの少し引っ掛かるだけで余裕が無い寸法です。もしかしたら、他の部品を流用したのではないかと思う
ほど寸法的におかしいと気付き、図面を描く資料を作るために寸法を計り、分解した錠の部分は又元の通りに組立て部品
が出来上がるまでそのまま使用します。
急いで図面を描いて精密加工会社に製作を依頼して製作して貰いました。
減らない様に焼入れも有りますから、少し時間が掛かります。
2週間後位に出来上がった部品が届き、取り替えたところ今までとは全く違う使い勝手で、非常に良くなったのです。

中の部品が磨り減って開けずらくなったドア錠
部品を作って直しました
未だ改良すべき点があります
近日中に着手です

新しく設計したドア錠部品これで鍵が滑らなくなりました
ジミな改良が住み易さに関係します
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