快適な住まいの条件とは
快適な住まいの条件とは 外断熱・壁構造のRCマンションになったわけ(8)
堅苦しい題名の様ですが、人は年齢によっても優先度が違う筈です。
若い時、子育て時期、中年期、老年期と年代だけでもその条件は変わってしまいます。
ウィステリア梅ヶ丘は、新婚層向けに設計しましたので、ファミリー向けの間取りと面積はありませんが、新婚さんで入
居されても、次第に歳を取ってゆきますから、どの年代にも共通した住み心地はある筈です。
① 駅からの距離や商店街との距離
② 駐車場や駐輪場が有ること
③ 夏は涼しく冬は暖かいこと
④ 隣室の音が聞こえないこと
⑤ 外の騒音が聞こえないこと
⑥ 収納場所が多いこと
⑦ 部屋内に結露しないこと
⑧ 安全・安心に配慮されていること
⑨ 集合住宅内の環境が良いこと
うるさい人が居たりゴミが散乱したりしていないこと
などのことが頭に浮かびます。
①~②は設計とは別の観点からになります。
③~⑦までは設計段階で決定して何処まで費用を掛けるかのせめぎ合いです。
⑧以降は管理と設備の問題です。
③~⑦の中もいろいろ有りますが、やはり③~⑤は家に居る時の住み心地に大きく影響します。
ではどの辺りまで考えるのか、それによって費用に莫大な違いが出てしまいます。
無類の寒がりやとしては、寒い冬に床暖房的な快適さに如何に近づくかです。
そこで出た答えは、気密性が高く、ランニングコストが低い建築なのです。
それは、場所によって住宅地域とか商業地域と色々に法律で分けられていて、建物の高さ制限や防火・容積率等々、
細かく違いが有って制限されてしまいます。
今でこそ、省エネなどと言いますが、当時は誰もそんな事を言う人は無く、設計事務所は半分面白がってやりたいだ
けだと感じたこともあります。 勿論研究段階では省エネ住宅の構想はもっと以前から有りました。
結果は、外断熱しか床暖房的効果を望めないこと、そして、地震対策を兼ねて壁構造とし、柱を部屋内に極力入れな
い構造になりました。
当時のマンションは、RCでもSRCでも部屋内に柱が出ていて、部屋角が使い難く評判が悪かったのです。
防音と熱効率の点では、未だ複層ガラスが高価で、納期が長い事や費用の点で、ビル用の厚みの有るガラス戸にす
ることになったのです。
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