東京の冬の乾燥空気
東京の冬の乾燥空気 外断熱・壁構造のRCマンションになったわけ(9)
当時の人達は持ち家というと、戸建の庭付きが普通でしたが、マンションの部屋割は結構狭く、部屋内に柱が出たり
していましたが、庭付き希望となれば、戸建てしか無く、少し郊外に土地を買うか建売りかの問題になります。
しかし、いざ建ててみると、庭木は手入れが大変だし、シロアリが出たり、ペンキ塗りに費用がかかったり、もっと経つ
と台風で雨漏りまでおまけが付きます。
それに固定資産税だの、町内会の何とか役が回って来たりしながら、住宅ローンを必死に稼ぐ毎日なのです。
諸々の費用は結構な額ですから、戸建ても楽じゃ無いと思えます。
でも、東京から離れたくない人も今後大勢居る筈ですから、まだ誰も作らない様な建物にしたいと考えたのです。
見掛けはともかく、実を取って住み心地中心の部屋を作りたいのですが、それはどんなことか?
ほんの数年北陸に住んで居たことが有ります。 小学生から高校入学までの後、又東京住まいでしたので色々気に
なったことがあります。
東京との違いは、何といっても冬のお天気です。
冬は、先ず雪が積もりますが、さほど寒くはありません。 東京や群馬、甲府などの空っ風に比べたら大した寒さは無
く、身体は楽ですが、天気が悪く、冬の間はおテントウ様とお別れです。
雪の降らない日でも、兎に角どんよりした分厚い雲に覆われて、まるでコナン・ドイルのシャーロック・ホームズに出てく
るイギリス北部の天気もこうかな? といった風にです。
乾燥機の無い時代ですから、部屋の中は洗濯物とか、正月に作ったかき餅がぶら下がっていて、主婦達の苦労は大
変だったと想像出来ます。
そして、手足にアカギレなど出来ません。 2月半ば過ぎから3月に掛けて時々は太陽が一瞬見える事が有って、その
時間が次第に長くなり、屋根の雪が溶け始めるのです。
小学校入学前後は東京であかぎれが出来て痛かった記憶が有ります。 丁度東京空襲の有ったあの頃は、東京の
冬は、今から思えば結構寒く、街角に有る防火用水の水に分厚い氷が張っていて、ろくな遊び道具の無い時代、近所
の子供達とその氷で遊んだものです。
再び東京住まいが始まって、その頃になると、もう少しずつ日本の貧乏も立ち直りつつありましたから、まさかアカギ
レは無かったのですが、冬の乾燥にはたじろがざるを得ませんでしたす。
兎に角、手や足の肌がカサカサになって、いくら風呂に毎日入ってもカサカサ肌からあれた肌が粉になって落ちてしま
います。
放っておけばかゆくなり、掻けばもっと悲惨なことになりますから、クリームを体に塗らないといけません。
人の肌はどの程度の湿度が良いのか、或るパーツモデル(手足モデル)さんによると、相対湿度が60%ということで
すが、いったい相対湿度って何だ!?
それに結露についても湿度が関係するし。
只、加湿すれば済む話では無さそうなのです。
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