結露を防ぐ――湿度の管理とは
結露を防ぐ――湿度の管理とは 外断熱・壁構造のRCマンションになったわけ(10)
ウィステリア梅ヶ丘では、クローゼット内や天袋内に結露することはありません。
それは、室内の収納場所の配置と考える方も居られるでしょうが、只それだけではありません。
それは、湿度(相対湿度)という快適に暮らすために欠かせない厄介なことを理解しなくてはなりません。
湿度とは、空気の温度によって、空気が含むことの出来る水分の量に、大きな違いがあるから、話はややこしくな
ります。
図は、1立方メートル中の空気が含むことが出来る水分量をグラフにしたものですが、温度が上がるほど水分量が
増えて、しかも曲線状に上昇しています。
ですから、暖かい空気が少し温度の低い物に触れると直ぐに結露してしまうので、厄介なのです。
しかもその空気は、どんどん入れ替わって水分だけが同じ場所に結露するのです。

壁面にプラスターボードや合板などの水蒸気が通り抜けてしまう材料を使うと、もっと外側に水蒸気が出てしまい、外壁に近い内装材の外側や断熱材付近、又は断熱材内部で結露を起こすことになります。
そのため、木造住宅では防水シートを必ず貼って施工しますが、完全に水蒸気の通過を阻止出来るわけではありません。
木造住宅でいくら防水シートを貼っても、木材自体が水蒸気を通してしまうからです。
かつて、グラスウールが一般的断熱材だったのが、最近ではあまり使われなくなったのは、数十年の間にグラスウール自体が多くの水分を含んでしまい、断熱性能が落ちたり、カビの温床になってしまうからだと思われます。

この家はヨーロッパ製なので、家の内側にも防湿フィルムを施工していました。
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