ボーリング調査
ボーリング調査 外断熱壁構造のRCマンションになったわけ(20)
建築に当たって一番気になるのは、地盤の状態ではないでしょうか。
砂上の楼閣という言葉がありますが、地盤が弱いとどんな建築物でも色んな事があります。
軟弱地盤には、船の上に建物を建てるような基礎工事(フローティング工法)がありますが、埋立地の様な柔らかい地盤
が数十メートル以上の場所では、地階の浮力を使って柔らかい地面に浮いた様な建物らしいのです。
東京は関東ではかなり大きな平野ですが、全体を見ると、現在は暗きょになっている川などの影響で、低い土地は脆弱な
地盤が多くあります。
しかし、東京湾に向かって、徐々に下っているのは、環七や環八の内回りを走ると、何度か下り坂が有り、かなりの高低差
を感じる事からも判ります。
特に、自転車で走ると、少しの上り坂でも判ります。 そして、多摩川に向いても、下がっています。
梅ヶ丘の地盤はどうか、何処かでボーリング調査をすると、その内容が区役所に保管されている様ですが、それも参考
に、ボーリングして実際にどうかを調べたところ、10m超から硬い砂礫層である事が判り、支持杭を打って支えることにし
ました。
木造の場合は重量が軽いので、地盤改良剤でこと足りる様ですが、RCであり、耐震性を考えて万全を期し支持杭としまし
た。
地方自治体が出しているハザードマップなどを見ると、川の回りの100m位は他の所よりは軟弱な事が判ります。
河川の回りは長い期間の間に河川が蛇行を繰り返して、堆積層の範囲が現在の河川の周りに広がっているからです。
東京の古地図や地盤を調査した分布を見ると、至る所に小河川が有り、低い場所は数m~10m超の軟弱地盤が多く
見られます。
砂地でも必ず液状化現象が起きるわけでは無い事が判っていますが、古くからの砂地では締まり具合で液状化が起
きないと言われています。
大分以前に新宿の古いビルの地中杭は途中で何箇所にも渡って折れていると話題になった事があり、あまり長い杭は
その材質を良く検討する必要がある様です。
タイル選び
タイルに関しては、当時白いタイルのマンションが多く、何処にでも白いマンションだらけです。
そこで、少しあまのじゃくなので、同じ色は面白くないと言ったところ、とても沢山のサンプルが届き、少し離れて見ない
と判らないので、何十枚か並べて、10m位離れて比べてみました。
ラスター掛けにすることは、或る事務所ビルに使ってあって、とても感じが良かったので、ラスターが良いと思っていまし
た。
九州のタイル屋さんは最近では、外壁用のタイルから手を引いて、壁画の様な芸術的注文を主体としていることが判
りましたが、ところどころにラスターが掛かっていないタイルが10年位経ってから判りましたので、連絡すると、わざわざ
見に来てくれました。
そして、同じ様なラスター掛けタイルも新宿辺りのビルは、殆どが酸性雨によって、上のラスター部分が禿げてしまい、
普通のタイルになっている事を知らされました。
最近では、石原元東京都知事の努力でジーゼルエンジンの排ガス規制が条例化されて、随分目に見えて空気が、
綺麗になりました。
おそらく、ビルの管理をされている方達はお気づきの事と思われますが、外壁清掃の費用が違って来ているのでは
ないでしょうか。
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