床暖房が暖かいのは――輻射
床暖房が暖かいのは――輻射 外断熱・壁構造のRCマンションになったわけ(12)
建物自体、外気温によって、冷えたり温まったりしていますが、人が暑いとか寒いと感じるのは、周りの壁や床からの
輻射による熱の伝達が多いのです。
勿論、温まった空気に触れて暖かいのも事実ですが、例え空気が冷えていても、ヒーターを点ければたちどころに暖ま
るのは、空気が温かいわけではありません。
輻射というと、熱が伝わる物理的現象で、人間の体温よりも温度が高い物からの影響と考えてしまい、太陽の陽に当
たると暖かいのを頭に描いてしまいますが、実は壁や床が冷たい場合にもこの反対の事が起きているという説明もあ
ります。
冬の寒い屋外から、家の中に入った時、急には暖かく感じない場合は、家自体と家具などが冷えているからです。
何だ当たり前じゃないか、と思われるかも知れませんが、家に帰った時、ストーブの前に立って、身体を暖めたとして
も、ストーブから離れると、又寒いと感じるわけです。
一般に、床暖房の家は、室温がたいして高いわけでは無く、床自体はかなり暖かいのですが、部屋の空気温度は20
度以下、16~18度位が普通と言われています。 特別な寒がりやには、もうちょっと高い方が良いのですが。^^)
そして、室内気温は案外低くても、気温の上下差が殆ど無く、床温度が30度程有るので、その床からの輻射熱によって
暖かく感じます。
床暖房とは限りませんが、赤外線の輻射により、物体に当たると熱が出ると説明されています。
普通の暖房では、どうしても床と天井に温度差が出来てしまい、室内気温を少し高めにしないと暖かいと感じません。
実際に温水床暖房を使ってみると、床全体がほんのり暖かく、フローリングでもカーペットの部屋でも毛布一枚で、何
処でもコタツになります。
漫画のドラエモンに有る「何処でもドア」みたいに「何処でもコタツ」なのです。
床が暖かいと感じる程温度を上げると、時間が経つと暑くて居場所がなくなります。
畳の部屋で布団で寝た時ですが、夜中に物凄く辛くなって眼が覚めました。 冬なので気温はかなり低く、掛け布団を
何時までも掛けないわけには行かない位ですが、何が起きたか理解するのに時間が掛かりました。
暫くして、床温度が高すぎると気が付きました。
電気敷き毛布をMAXにしたまま忘れた様なものです。
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