コンクリートのもう一つの大事な利点
コンクリートのもう一つの大事な利点 外断熱・壁構造のRCマンションになったわけ(15)
鉄筋コンクリート造りは、日進月歩で技術が進んでいて、どんどん丈夫なコンクリート打設が出来る様になっています。
コンクリートはセメントに砂利と砂と水を混ぜ合わせ、鉄筋を組んだ型枠に流し込む施工をしますが、水の割合を少なく
すると、密度が高く強度が増し、「寿命」が伸びることが判っています。
居住用建築物の重要な要素の中に、室内湿度があります。
空気の温度と湿度の関係には一定の自然法則があり、誰も逆らうことは出来ませんが、建築材料の上手な使い方で
何とか克服して、人間に都合の良い住環境にする事が出来ます。
それは、コンクリートが材質的に水蒸気を通し難いからです。 それは相対湿度の概念を理解する必要があります。
空気が水蒸気を含むことが出来る量は決まっていて、空気の温度によって変わって来ます。 気温は高いほど沢山の
水分を水蒸気の形で含んでいます。
そして、人間にとって一番都合が悪いのは、木材やプラスターボード(石膏ボ-ド)など大抵の建材は水蒸気が通り抜
けてしまうと言われています。 水蒸気は水の分子よりもずっと小さいからです。
結露によるカビの発生やダニの発生は悩みの種ですが、この事も水蒸気の制御が上手に出来るかどうかに掛かってい
る様です。
湿度とは関係ありませんが、比重の重いコンクリートは、防音効果も抜群で、工場などの騒音の大きな場所で、静かな
環境が必要な場合は、コンクリートで部屋を丸ごと包んだ防音室を作るとかなりの効果が有りますが、他の材料では、
あまり大したことは無い様です。
音楽好き一家のご主人が、娘さんのピアノ練習用に部屋の内側に石膏を流し込んで防音したそうですが、以前よりは
かなり良いという話なので、外からの音を防ぐ場合よりは、外に出さない様に使う方が効果があります。
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