新米大家奮闘記(20) 小道具
小道具作り
水栓にも色々有りますが、サーモ水栓、その他フィルター内蔵の水栓等々。
水栓のコマの消耗などは水道屋さんに頼むまでも無いと自ら工具(水道用の間口の大きなモンキーレンチや傷の付か
ない様なプライヤー等々)を持って駆けつけます。
ですが、TOTO製のその水栓には後ろ側の見えない所に特殊なサイズのマイナスドライバーでしか開けられないフィ
ルターが付いて居ます。 水、お湯の2箇所です。
仕方無くそのサイズピッタリのドライバーを自作する事になりました。
現役時代は電気関係でしたが、隣の機械屋さんの仕事もチラチラみていたので、いつの間にか門前の小僧になって
いて、機械図面も描ける様になっていましたから、ちょっとした工具は、昔の知り合いを頼んで、精密加工屋さんに頼み
ます。
コンクリートスラブの上に十数センチの厚さの軽量コンクリートが有り、その中に埋め込まれている洗濯機専用排水トラ
ップが鉄製でしたから、メンテナンスが大変なのです。 掃除屋さんはやってくれませんから、自分でやる事にしていました。
ですから、思い切ってプラスティック製のトラップに交換です。
ダイヤモンドの付いたホールソーでトラップの周りのコンクリートを切り、中に配管されているパイプは途中からエンビに
なっていますが、本当は下からやれば良いのですが、下の部屋に住人が居ると出来ませんから、全部の作業を上の階
のみで行うので大変なのです。
早速専用工具を作る事にしましたが、最近は便利な世の中で、レールの上を真っ直ぐになめらかに動く、リニアーガイド
と言うものが有ります。
工作機械には多く使われる様になってからは価格も下がり割合身近になったので、XYテーブルと呼ばれる縦横に自由
に動く台座を作り、市販のルーターを使って精密な加工が出来る工具を何とか製作出来ました。
又、別の物では、ステンレスの2ミリ厚の板を800ミリ近く切りたい事が有り、真っ直ぐに切る工具など普通には有りま
せんから、これも市販のサンダーを使って、自動的に切る機械をリニアーガイドを使って実現しました。
プロが使うシャーリングと言う機械は板材は切れますが、加工品を切る事は出来ません。
サンダーとはヤスリの円盤を高速回転させて切ると言うよりは削り取るので、火花が物凄く、時にはヤスリの円盤が割
れて飛び散る事故も有りますから傍に居たくは有りませんから、小型モーターを付けてリモコンにしました。
勿論何処に頼んで良いか判らない仕事です。
そんな事を幾つかやっている内に、まるでちょっとした機械の試作屋さんみたいになって来ました。
ボール盤2台、卓上旋盤、コッターマシン(金属用帯ノコ)、電気溶接機、顕微鏡、スライド回転ノコ、ダイアモンドホール
ソウ(コンクリート用)、電子部品等々、その他ちょっとした小道具の類はキリが有りませんが一応、応急処置は何とかな
る程度ですが、最近ではどう対処して良いか迷う事は少なくなりました。
何しろ、住宅にはあらゆる分野のトラブルが有るのです。

ステンレスの一部を切り取る作業ですが、板厚が厚いので、こんな事でもしないと解決しません
左下の小さいモーターを使って速度を加減します
きちんとセットすれば遠くからスイッチを入れるだけです

XYテーブルに使用のため購入した4本のリニアーガイドその他のシャフト及び2本の送りネジ部品

図面を描いて精密加工屋に注文したXYテーブルのアルミ合金加工部品
アルマイト処理済
組立たXYテーブル
中央のグリーンの物は市販の安物ルーター

最近の大工さんは自分の手でノコギリを使う事は殆ど有りません兎に角便利です角度も自由自在
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