新米大家奮闘記(22) 設備修理
少なくなった住宅設備の故障
昔のエアコンはたまにですが、電気回路基板の部品がダメになる事が有りました。
そしてメーカーに修理を頼んでも真夏の繁忙期には平気で1週間は待たせたのです。
これでは話にならないと、自分で修理する事にし、基板単位の交換ですから基板さえ手に入れば簡単ですから、或る時
はメーカーの工場の傍に有る倉庫まで取りに行って全てを2日で修理しました。
給湯器の電気回路も結構故障があったので、簡単な修理は自分で修理した事が有ります。
何でも部品を新しく取り替えるにしても新品の在庫を抱えている業者は少ないので、数日は掛かってしまいます。
真冬の寒い夜、頭の髪を洗っている最中に給湯器が壊れるのは勘弁して欲しいものです。
そこへ行くと最近ではそんな故障騒ぎに出会わなくなりました。
全体に品質が上がったのでしょう。 そう言えば、当時の暖房器具で、自宅の灯油のFF暖房機の調子が悪く、中の回路
基板を見てみた事が有りますが、半導体の使い方がとても変わっていて、実に不思議な回路設計になっていました。
最近ではそんな回路は目にしませんが、大規模集積回路が進んであまりディスクリートの部品を使わなくなった事も大い
に関係しているとは思います。
何処のメーカーも主たる製品は自前で作っても、周辺のついでに作る様な製品は主力部隊が関わらず、おかしな製品
が有るものです。
つい最近も照明器具のリモコンが1年少しで壊れて動かなくなりました。
リモコンならまだ良い方で、良く起こるのは、インバーター付きの照明器具です。
やはり照明器具はそんなに込み入った設計は無いのでコストダウンの為に無理な設計をしているかも知れません。
照明器具専門メーカーはまだしも、大手電気メーカーのインバーター回路が故障するのには困ってしまいました。
おそらく、主力製品では無いので、いいかげんな設計で故障しているか、何かの部品に不良品が有って故障したかも
知れませんが、サークラインが5個別々に付いている大きな照明器具ですが、中のインバーター回路基板は大手の
某有名メーカーの名が入っています。
それが次々とダウンして行くのです。
照明器具がインバーターになって何年も経つのに、そんなに壊れては、何も無理にインバーターにする必要が何処に
有るのか聞いてみたいものです。
インバーターのごりやくは、エアコンの様に交流モーターの回転数で冷却機能を制御したり、大型の交流モーターを制御に
向いているのですから、照明器具も確かに100Vの交流で使いますが、途中で壊れてはインバーターに掛けた金額は取り
返せない内に全体がゴミになってしまいメーカーの自己満足にしかなりません。
回路設計は、ちょっとした、安全の為や滅多に無い様な組み合わせにも対応した丁寧な設計をすれば故障しませんし、
たまにしか起きる筈が無いと部品を省いたりすると故障の原因や寿命に関係する場合が有ります。
回路基板は昔、ディスクリートと言って個々の部品を集めて作っていた頃は、基板から回路図を起こし、どんな働きをするか調べて修理出来ます。

オートドア基板の部品面です
ディスクリート基板なので何とかなりそうです
基板の裏側です

両方の写真からこんな繋がりが読めてこんな事に
ここから回路図を作りますが、もつれた釣り糸をほぐす様な地道な作業ですが、自分で早く治したい時の奥の手です
昔はこんな事を出来ましたが、今は大規模集積回路のICになって、何も解りません
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