新米大家奮闘記(23) 漏電
TVが映らないから始まった漏電騒ぎ
ペンキ屋さんは、ペイントする1~2日前に高圧洗浄機でホコリや汚れを落として、乾いてからペイントするのが常識
です。 しかし今回は水では無かったのです。
或る時、ペンキ屋さんの仕事が終わった翌日にTVが映らなくなりました。
昼間ですから、あまりTVを見て居る人は少なく、少し経って確かに信号の来て居ない事が確認出来ましたが、どこか
ら手を付けて良いやら・・・
先ずは、マンション全体の元になる配電盤を見るとTVどころかその他の電源も全部電気が来ていません。
それもその筈で、漏電遮断機が落ちて居ます。
漏電遮断器の下には沢山の小分けされたブレーカーが付いて居ますが、取り敢えず分けられた小さいブレーカーを全
部一旦切って漏電遮断器を復帰させるとちゃんと繋がります。
それからは小さい方のブレーカーをひとつずつ入れて行きました。
すると或る場所のブレーカーを入れた途端に漏電遮断器が落ちたのです。
何とそれは廊下の照明になって居ますが、TVとは一体どう言う関係にあるのか?
そこで気が付いたのは、共聴システムと言って、一旦アンテナで受信した信号を、個々の住宅に分配する為に高周波
増幅器が有るのですが、そう言えばあそこに有る奴に違い無いと、そこに駆けつけ、開けて見ると、TVやBS、FM信号
等の信号を増幅したり、纏めたりする物が入っています。
電源は来て居ません。 おそらく廊下の電気と同じかも・・・・と考え、しかし廊下の電気は昼間は点きませんから、ちょっ
と違うかどうか? それにしても、廊下の電気を何とかしなければ話になりません。
仕方無く、シラミ潰しに調べるしか有りません。
近所の定年退職した小父さんを頼んで、とても長い距離を測れるチェッカーを作り、導通が有ればブザーが鳴る様にし
て有ります。
廊下がひと晩中真っ暗な日を過ごして手近な所から始めます。
しかし、コンクリートの建物の中の配線は中に埋め込まれたパイプの中を通って所々に有る20Wの直管蛍光灯の場所
に有る小さなボックスの中で電線が分岐されたりして居ますが、何も印が無くて、どれがどれやらとても判り難いのです。
とうとう丸一日掛かって階段室の途中に有る15Wのサークラインの器具の場所で、コンクリートに電源線が接触して居
る様な事に気が付きました。
その照明器具を外す作業をして居て、コンクリートにネジ止めする穴が2つ有るのです。
どっちが本物かと考えると、今外した方に止めると電源の配線を器具で挟み込んでしまう事が判ったのです。
これだっ! と早速本物らしき穴にビス止めすると、漏電遮断器はスイッチを入れても落ちません。
電気器具という物はこうした何の事は無く見えても、重大な問題になる事が有りますから、ペンキ屋さんや内装屋さんや
クリーニング屋さんに電気器具を外して仕事をして貰うのは危険な事が有ると判りました。
ですから、トイレや浴室の換気扇は、工事士の資格の有る自分でやらないといけない事になります。

500MHzストレージオシロスコープ
昔のヒューレットパッカード社から測定器部門が別れて、アジレントテクノロジーになってからの物
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