新米大家奮闘記(30) 植木ゴミ
植木剪定と肥料
CO2の問題はだいぶ前から言われていますが、植物を燃やして炭酸ガスを出してもその植物が成長過程で酸素を
出していたとしてカウントされないという話もあります。
更に、土中やそうした有機物に居る微生物によって分解させれば、土と混ぜてとても良い肥料が出来ます。
いわゆるコンポストと言って土と混ぜて、かき回していれば、翌日には殆ど分解されてしまいます。
自然界では、誰も落ち葉を片付けないので、腐葉土が出来、樹木などの栄養分になっているわけですが、植木屋さんは
全部片付けて持ち帰って処分します。
昔は、お寺や神社などでも、落ち葉を掃除して燃やしていました。
東京では焚き火禁止なので、見られませんが、昔はビニールやプラステックが無かったので、問題は無かったのですが、
ビニールや発泡スチロールを一緒にもやして、ひどい匂いや有毒ガスを出す焚き火をする人がいて、苦情が高まり、
消防署が一枚乗って火災防止になると禁止されたかも知れません。
ウィステリア梅ヶ丘では、敷地の周りには何がしかの植木が有って、その手入れは、専門の植木屋さんに頼んでいます。
植木屋さんの来る時期は決まっている様で決まっては無く、一番気になる南側のマテバシイは直ぐに葉が茂ってしまいます
から、秋から冬に掛けての陽が傾き出すと、日陰が多くなり気になってしまいます。
以前から、自宅の植木は自分で剪定していたので、マテバシイも剪定を何度かやった事は有りますが、植木屋さんには、
年間契約的な料金なので、選定後のゴミの始末を考えると自分でやる事も無いのですが、12月に入ればすっかり陽が傾き、
立派な日陰が出来てしまいます。
剪定と言っても自宅の場合は、切り落とした剪定クズはそのまま土に返すというのが大前提なので、いまでは何十年分かの
腐葉土が出来て、家庭菜園も何とか恩恵を受けている様です。
本当は植木屋さんの膨大なゴミも捨てないで、シュレッダーにかけて土に返すのが一番良いと思うのですが、現実には困難
で、現実味が有りません。
植木の中で一番分解し難い部分は樹皮です。
屋根に木の皮をふいたりしますが、肥料製造の工程でも木材用に伐採された樹皮が最も分解時間が長い様です。
肥料などにする材料は殆ど微生物によって分解し易い様に、細かく砕いて殆ど粉状にしてから、色々な物、例えばビール
かすとか、豆腐滓、生ゴミ、自治体のし尿処理されたペレット状の物とかを混合して、発酵させる様ですが、庭木等は常に土と
混ぜる事で一日で殆ど分解出来るそうです。
しかし、植木等のシュレッダーにはなかなか良い物が無く、生木が前提ですから、乾燥した枝等は細かくならないのが一般
に売り出されています。
大型の専門業者が使う物は有りますが、素人が買える様なもので、役に立つその手のシュレッダーは見当たりません。
結局かなりのエネルギーを必要とするので、電力の点で、日本の100Vに適した物は作り難いと思われます。
100Vのコンセントからは最大15A(アンペア)と決められているので、
15×100=15,000W
となりますから、少し馬力の有る機械では、2,000W~3,000Wですからちょっとその辺りにがネックになって満足な
シュレッダーが無いのかも知れません。
例えば、交流240Vで送っている国では、同じ太さの電線でも、そのエネルギー量は2.4倍ですから、馬力の有る道具を使えます。
仮に同じ電線で15Aしか流せないとしても、
15×240=36,000W
となり、比較にならない程馬力が違います。
よく公共のトイレに手を乾かす乾燥機が設置されていますが、最初の頃は、海外では凄い馬力の風が出ましたが、
日本ではそよ風で使い物にならなかったものです。
これも電圧の関係で簡単では無いのでしょう。
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