新米大家奮闘記(5)
不動産コンサルタント(信用とインチキのせめぎ合い)
お金の事は何とか目鼻が付きましたが、場所に合った質を考えなくてはいけません。
素人が当てずぽうで色々考えるのでは無くて、誰か本格的なコンサルタントでも居れば良いのにと思いましたが、
未だ日本では本格的なコンサルタント業は少ないと以前から思って居ましたが、もうそろそろきちんとした仕事をす
る人も居るだろうと、設計事務所との打ち合わせでその事を言うと、或る土地家屋調査士の肩書きを持った人を紹
介されました。
元々コンサルタントをするには、その職種に精通していて、相談する人に適切なアドバイスの出来る人なので、未
だ日本では無理かなぁ・・・要するに或る事に疎い人の相談に乗るのですから、その人が善し悪しを見分ける能力な
ど有るわけが無いから、皆怪しんで頼む人が居ないと思ったからです。
丁度東京都が東京湾岸一帯の開発をやっていて、倉庫群の有った辺りの土地を地上げするのに代替え地等の斡旋
やその他の色々な手法で、土地家屋調査士を大量に動員していた様ですが、それが一段落したのか、そういう事に
携わっていた人の様でした。
まぁ都の仕事をしていたのならと頼む事にしました。
その土地家屋調査士さんは、東京中から入居者を募集するなどと言って、当時東京の中心地に近い場所やごく高級
住宅地に有るマンションには、外国人ビジネスマン向けに広い間取りのファミリータイプと呼ばれる賃貸物件が有
りましたが、そんな物に近い大きな建物の提案で、あれよあれよと思う間に設計図が出来てしまい、部屋代がどうな
って採算が取れるのかさっぱり判らない物を作ろうとしています。
部屋代と建設費の関係や、その他の経費との関係将来の見通し等を聞いても、ちゃんと調べてやっていると抽象的
返事ばかりで、どうも電話で聞いているだけという疑いが濃くなって来ました。
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