マンションオーナーの悩み(10)デジタル時代
何でもかんでもデジタルとは
世の中デジタル時代、ビットとかbpsとかバイトとか何の事か解らないまま使っているのが現状かも知れません。
デジタルとは多分ネット上で色々解説されていると思いますが、世の中の電気製品、家電品を含む多くの機器は多分デジタル処理を何処かで使っていると考えても間違っていないかも知れません。
電気的に何かしようとすると、殆どデジタルにした方が色々便利な事が多いからです。
しかし、人間が使う道具なので、入口と出口はアナログの場合が多いのです。
音楽を聞くCDやDVDなどは全てデジタルでの記録媒体ですが、聞く時はアナログの信号に変えて聞いています。
記録する時は、人の声や楽器のアナログ信号を一旦デジタルに変えて媒体に記録しています。
昔、レコード盤の時代には、レコード盤をモーターの力で回して音を再生していました。
当時は、どうしても僅かな回転ムラが生じてしまい、これを少なくするのに莫大なお金が掛かっていたのです。
これは、音楽に対して敏感な音楽家達を苦しめて来ました。
人によっては、回転ムラの有るレコード音楽を聞くと、眼が回ると言う人さえいました。
デジタル信号と言うのは、決まったクロック信号によって制御されるので、色んなデジタル特有の仕掛けが使える様になり、
かなりそうした回転ムラが軽減出来る様になりました。
しかし、クロック自体に少しもムラが無いわけでは無く、問題にする人も居る様ですが、昔のレコードプレイヤーとは格段に
桁違いなので良くなって居ます。
一旦デジタル信号にすると、電気的に色々な加工が出来る様になり、一番多くの人が影響を受けているのは、やはりTVでは
ないでしょうか。
アナログ時代にも、同じFM放送などにも、別の信号を乗せて送る多重放送もありましたが、デジタル化によって、スクランブル
という一種の鍵を掛けるのも簡単です。
基本的には2進法で、一本の電線は0か1しか表現出来ませんが、仮に3本(3ビット)の電線で信号を送るとすれば、
一本目=0か1、 二本目=0か2、 三本目=0か4 を表すとした場合、
全部が0の場合は0
全部が1の場合は、
1+2+4=7 で、7までの信号が表現出来ますから
全部が0の時を入れて、8種類の信号を表現出来るわけです。
そして、電気信号を遅らせて伝える事が簡単になります。
アナログ信号をいじると、信号の質が落ちたりしますが、デジタル信号は、0か1しか伝えないので、質は問題では無く、
ノイズに強い信号伝達方法と言えます。
アナログ信号はノイズが混じると電気的により分けるのは大変で不完全ですが、0か1しか伝えないデジタル信号は、たとえ
ノイズが混じったり、一瞬途絶えたりしても補間する事も出来て、ほぼ完全な通信が可能なのです。
又、或る箇所だけそのまま、他の所だけ時間を遅らせて伝えると、そのままの信号だけが、早くなった様に見えます。
まだまだ沢山の技術が有りますが、ビットの或る箇所(例えば2本目)のみ何処かと入れ替えたりすれば、信号は意味を
失くして、TVの画面が映らない事になります。
世の中デジタル時代なので、今までの様に、10進法の100とか1000とか切りの良い数値は有りません。
全てが、2の倍数、即ち麻雀の翻(ファン)と同じで、
1、2、4、8、16、32、64、128、256、512、1024・・・・・・
といった具合に2進法なのです。
ですから、1Mビットと言っても、1024kbitと同じなのです。
勿論1024本の電線を使うのではありません。
バイト(byte)というのも有って、少しややこしくなりますが、通常は、何本かの電線で信号をやり取りするので、その装置に
よって、4本線とか8本線とか、16本線を使います。
仮に8本線とすれば、一度8本線で信号を送ると、それは8ビットのデジタル信号を一回送ったので、それが1バイトになります。
2回送れば2バイト、即ち一度に送る事の出来る信号の内容は方式によって1バイトと言っても何ビットの信号かによって、
情報量が違って来ます。
パソコンの文字でも半角と全角、漢字と数字やアルファベットではその情報を伝えるバイト数が違います。
ビットはbと書き、バイトはBと表記するのが普通です。
必ず8本の電線で信号をやり取りするとは限らず、伝送方式によってはシリーズにデジタル信号をやり取りする場合が多いのです。
演算装置も32bitsや64bitsが出来、処理速度が早くなっています。
電話線で転送出来るADSLもVDSLも2本の電線ですから、1ビット1本では有りません。
シリーズに信号を送ります。
データの転送速度をbpsと表しますが、1秒間に送ることが出来るビット数を言います。
トラックバック(0)
トラックバックURL: https://www.wisteria-umegaoka.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/82