オーナーブログ
マンションオーナーの悩み(4)普段見ない所
人目に付かない場所
外部に鉄製品を使っている場合は、少しの錆でも見逃さず、錆の小さい内に錆止め処理をします。
こすって落とせる錆は落としてから、同時に周りの塗料も落ちますが気にしないで兎に角鉄錆を落とします。
上手く落とせない場所でも少しは錆が落ちますから、その後錆変換剤を塗布し、乾燥したら、錆止め塗料を塗り、次に普通の塗料
を塗ります。
錆止め塗料が必要なワケは、表面の塗料は耐候性や摩擦に強い材料で出来ていますが、下の鉄とは伸縮率が違いますから、
時間と共に剥がれる運命に有ります。
この為に錆止め塗料は乾燥しても柔らかく、鉄と表面塗料の間を取り持って、温度変化による伸縮率の違いを吸収する能力が
あります。
ですから、必ず下塗りは錆止め塗料を使います。
外洋を航行する大型船は、どんな職種の人でも、時間が有れば、何時もペンキの上にペンキを塗って、海水から鉄の船を
守って居る様です。
ペンキ塗りは普通に塗っても、ピンホールと呼ばれる小さな穴が出来て、そこから錆の原因になる水や酸素が入り込んで錆
の発生につながります。
従って、必ず二回塗り以上が望ましく、刷毛塗り、ローラー塗り、スプレー塗りと塗り方によってもピンホールの出来方は
違いが有りますから、刷毛塗りの場合でも、一度の塗りで、反対方向にも刷毛を移動させて塗りムラを予防したり、ピンホール
を少なくします。
ですから、マンションの管理人は、外洋を航海する大型船のクルーと同じ気持ちで、あちこち見回り、錆などを放っておかない
様に努力が肝心です。
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