マンションオーナーの悩み(7)トラッキング現象
意外と知られていない決まり事
案外知られていない事で皆が使う物・・・
例えば、日本の電気は交流の100Vで、一つのコンセントからは口数に関係無く、15アンペア、即ち1500ワットまでしか使えないとか、
の事です。
或る姉妹の方達が同じコンセントに冷蔵庫や炊飯器、電子レンジをつなぎ、危うく火災を起こすところまでになった事が有ります。
確かに一つ一つは大丈夫ですが、一度に全部の電源を合わせると確かに1500ワットをオーバーすると考えられます。
しかし、今回の例ではそうした過大電流では無く、古いテーブルタップに幾つもの家電製品を繋いだことに有ります。
自分の使う家電製品の電力を知って使う人は案外少ないのかも知れません。
この例ではコンセントその物が焼け焦げてしまいましたから、気が付くのが遅ければどうなったか判りません。
普通では、家庭の配電盤の中には、全体の容量を決めるブレーカーと呼ばれる物(容量によって契約料金が違う)と漏電
ブレーカー、そして各コンセントや部屋毎に20アンペア毎に分けられて配線されています。
ですから、20アンペアを超えれば小さいブレーカーが落ちる筈ですが、コンセントに差し込むいわゆる差込部分が古くなると、
電気抵抗が増して、熱を持つ場合が有ります。
又、トラッキング現象と言って、プラスティック製のテーブルタップが少し熱を持った状態で長い間使われると、プラスティックが
少しづつ炭化して、絶縁物で有った筈のプラスティックが電気が通り易くなり、ショートして発火します。
今回はそうした例と考えています。

現実に起きたトラッキング現象
テーブルタップを使ったのが原因ではないか
と考えられます
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