マンションオーナーの悩み(8)フローリング
意外と知られていない決まり事(2)
フローリングの秘密
木製の床材は昔は、普通の板、要するに無垢(むく)の板ですから木材の種類によっては硬い柔らかい、色なども違います。
しかし最近のいわゆるフローリングと呼ばれる床材は、特殊な加工をして、軽く柔らかい、しかし表面のほんの薄い部分だけが非常に
硬い加工が施されているのが一般的になりました。
勿論、昔の様な無垢材のフローリングも存在し、更に同じ種類の木材を小さな大きさにして、表面加工をしてそれを繋ぎ合わせた様
な物も市販されています。
前述の柔らかいフローリングは、いろいろな意味で、同じ品質のフローリングの製造が可能ですが、欠点も有ります。
表面のごく一部の薄い部分だけが硬く、中が柔らかいので、キャスター付きの椅子に座ったまま移動すると、柔らかい部分が潰れて
しまい、表面の硬い部分と柔らかい部分が剥離してしまいます。
市販品の箱にはその事が書いて有りますが、使う人はそんな事は知らない場合が多いのです。
ウィステリア梅ヶ丘では、DKの床は椅子の生活を考えて無垢製品のフローリングにして有ります。
しかし個室については、普通のフローリングですから、一日中キャスター付きの椅子に座って仕事をしたりすると、表面の硬い部分が
剥がれてしまいます。
とても誰でもが知っているとは思えませんが、不動産屋さんは説明しているでしょうか。
そうした性質上フローリングにまつわる問題は意外と多く、フローリングメーカーでは5年も同じ種類を出せば良い方で、たった一枚の
フローリング材の修復の為に全体を交換しなければならない事になります。
最近では、美術大学生のアルバイトで、傷付いた場所を樹脂で埋め、絵の具で木目を描くといった修理が多い様です。

無垢の木材の小さい物を繋ぎ
合わせて作ったフローリング材
キャスター付きの椅子でも使えます

通常のフローリング
木材をサンドウィッチ状に重ねてあります
硬いのはごく表面だけです
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