マンションオーナーの悩み(9)インターネットとMDF
知っている様で知らない話
誰でも使う家電製品やインターネット、全部電気に関係した生活必需品ですが、世の中が便利になればなる程難しい理屈で
よく判らない事だらけになります。
電気と名が付く物でも、静電気とか直流とか交流とか無線や電波と、どんどん訳がわからなくなる方も多いのではと感じます。
電気は我々の生活に必需品ですが、電力会社から買っている電気は交流ですが、電化製品の中で色々な制御に使う電気は直流
が殆どなのです。
先ず、直流と交流ではその挙動、いわゆる特性や性質が全く違います。
これまでに一番良く使われた電車も電話も、直流を使っています。
でも通信に使う信号電波は交流ですが、周波数即ちプラスとマイナスの極性の変わる速さは100Vとは比較にならないほど
早いのです。
TVやスマホ、携帯電話の信号はみな電波ですから、交流です。
交流の周波数を高くして行くと電波になって空中に飛び出します。
家電製品につかう、100Vの電気(コンセントから使う電気)は関東では50Hz、関西では60Hzの交流です。
要するに一秒間に50回又は60回プラスとマイナスが入れ替わる交流なのです。
電車では一部交流で動く物もありますが、身近なインターネットなどは電気信号をやり取りして通信を行いますが、結構聞き
慣れない言葉で溢れています。
東京では殆どの人が光り回線を使ったインターネットや、携帯やスマホなど、無線を使う方も多い筈です。
インターネットに繋ぐのは、色々複雑で、通信会社によって違った方式を使う場合が多いからです。
初期には、NTTから電話回線を使ってISDNとかADSLといった方式の接続を行った時期もあります。
しかし、光ファイバーの普及に伴い、通信速度が格段に早く、便利になった筈です。
光回線の初期とは違い、マンションなどでは一旦マンションの中に光回線を入れ、それをVDSLという方式に変換して、
従来の電話回線を使って居住者が共同で光回線を使い光ファイバーの数を節約する方式が一般的になっています。
その他、普通の100Vの電線に信号を乗せて送る方法も有って、電力会社が行っている場合も有ります。
今だに、LANケーブルを引き回して行う通信会社も有りますが、ウィステリア梅ヶ丘では全ての方にNTTのBフレッツか
独自に光ファイバーを導入する様にお勧めしています。
Bフレッツは、下り(外部から加入者向き)が100Mbps、上りが40Mbpsと言っていますが、加入者の使用が一度に集中すると、
通信速度が遅くなりますから、NTTの言うのは理論的な最大です。
bpsはビットパーセカンドです。
一秒間にデジタル信号のビットをどれだけ送れるかと言う転送速度を表します。
bpsの前のMはメガと発音し、ISO(国際標準機構)の単位で、1,000の1,000倍の単位です。
ビットとはデジタル信号の最小単位ですが後述します。
光ファイバーをマンション内に入れて、それをVDSLと言う方式の信号に変換すると、従来の電話回線を使用して、
最大100Mbpsまでは可能ですから、普通の使い方ではあまり不便では有りません。
光ファイバーをマンション内に一本引き込み、VDSL交換器を通してVDSLと言う電話線で信号を送れる形に変え、その信号を
電話専用に設けて有る、MDF(Main Distributing Frame)とい言われている電話用配電盤に繋ぎ、そこで各戸の電話回線に
信号を乗せて送ります。
電話の信号はVDSLよりはずっと低い周波数なので、影響有りません。
ですから、通信会社と契約するだけで改めて電線を引く必要が無く、通信会社から送られて来る、ルーターを介して既に配線
されているモジュラージャックからパソコンに接続するだけでインターネットに接続する事が出来ます。
当社のMDFのボックスには盗聴等を防ぐため、鍵が掛かっています。
VDSL(Very high-bit-rate Digital Subscriber Line)は昔のADSLより通信速度が早い方式ですが、あまり遠くには使えません。
NTTは評判の良い会社とは言えませんが、昔は電電公社という官庁だったので、昔の電話回線ではしっかりした技術基準
が有って事業を行っていましたから、MDFの工事などもしっかりした工事でしたが、NTTとなり民間企業になってからは、急な
事業拡大や携帯電話事業の普及などで、評判を落としたと思われますが、他の通信会社では、実際に工事を行う事業者の
多くは、下請けで有り、ずさんな工事を行う業者も増えています。
その為、NTTを推奨しています。
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