マンションオーナーの悩み(21)困った事Ⅶ
エアコンのカビ
カビはあらゆる場所に生えますが、カビが必要な湿度と、温度、それに餌が有ればどんどん増えて行きます。
窓や浴室等の結露する場所には常識的ですが、エアコンの中にも沢山のカビが存在する事は案外見落とされている事もあります。
と言うのはエアコンの構造上、室内の空気を吸い込んでエバポレイターで熱交換を行い、排出用のローターで又室内に戻す訳です
から、その時室内のホコリやカビの胞子等も空気と一緒に循環し、細かい目の熱交換器や、ローターにカビの胞子の混じったホコリ
がコビリ付いてしまいます。
循環する空気は冷媒の通るパイプに薄いアルミのヒダを付けた熱交換器の狭い場所を通過し、排出用の羽根はこれもかなり特殊
な形のローターと呼ばれる高速回転する羽根で、どちらも簡単に汚れを取る事は出来ません。
必ず洗剤等を使って水と一緒に吹きつけたりしなければなりません。
又、ローターに洗剤や水を吹きつけたりするのは、エアコンの取り付け場所等から見ても簡単には行きませんから、昔から専門業者
が行っていましたが、ウィステリア梅ヶ丘では、エアコンの内部清掃業者が現れる前から、こうしたエアコンの内部清掃を独自に行っ
ていました。
カビは何故嫌がられるか
カビが繁殖すると見た目だけでは無く、そうした環境には、ダニも増えやすいとか、更に真菌性の病気の心配もあります。
真菌というのは、発酵食料に利用される酵母や、又水虫も真菌ですが、一般家庭の浴室や排水口の蓋の裏などにも居る黒色酵母と
いうのも人間の身体の中に入り込んで脳や内蔵に広がる場合があると言う事です。
又、普通に空中を飛び交っているカビが肺には入り、呼吸器を犯す場合もあるそうです。
細胞の構造から、核酸を囲む核膜を持つ真核生物と、持たない原核生物に分けられ、細菌は原核生物、カビは真核生物で、人間と
同じという事で、身体に入ったカビを退治するのは厄介な事だと言うことです。
カビに効く薬は人にも効いてしまうからです。
普通の健康な人の場合は殆どそんな事は起きない様ですが、何かの拍子に体力が落ちた時には要注意です。
そもそも人の体内には色んな微生物が住み着いていて、内蔵の大腸には、色んな種類の大腸菌が住み付いているのは誰でも知る
ところですが、その種類の違う細菌は年齢によっても違うと言われ、腸内細菌を調べれば実年齢とは別に、若いか年老いた身体かが
見分けられと言います。
人の口の中に居る口腔内細菌は200種類以上とも言われていますが、その中で病原性の強い細菌は5種類位と言うことです。
最近では、歯周病菌によって、食道癌を手術した人の誤嚥による肺炎を防ぐ為に一日5回の歯磨きをすると、肺炎による死亡率が、
かなり低くなると言う調査も発表されています。
尚、ここで言う手術では、喉の一部の筋肉に傷が付く場合がある為に起き易い誤嚥によるものだそうです。
又、口腔内細菌で有名なのは、カンジダ菌ではないでしょうか、病気治療の目的等でステロイド剤の投与を長く続けると、普段おと
なしいカンジダが勢力を増して、口内炎がひどくなる場合があります。
舌の色が白くなって変な感じがする場合は、この菌が増えている場合があるので、江戸時代から舌を掃除する道具が存在するのです
から、歯ブラシなどで優しく撫でると、軽減される様です。
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