マンションオーナーの悩み(22)困った事Ⅷ
ゴキブリ大発生の大騒ぎ
或るご家族の退去後のことです。
そのご家族はお子さんが3人位の家族で、ウィステリア梅ヶ丘の部屋には多すぎる人数でした。
人数が多いという事は生活用品も多いという事になり、足の踏み場も無くなる可能性があります。
普通、退去後の部屋は一旦室内を点検し、破損部分や補修の必要な箇所を見つけ出して、それぞれの専門業者に依頼します。
この部屋へ一歩入って驚いたのは、ゴキブリがあちこちに出没しています。
そのゴキブリは、チャバネゴキブリと言う少し小型の色の薄い種類で、飲食店の調理場などに多く生息する種類です。
ゴキブリの種類は多く、世界中では4,000種とか、日本でも50種と書いたものもありますから、まぁ何処にでも居る普通の昆虫
とも言えますが、具合が悪いことに幅は有りますが、薄べったい体型を利用して網戸等のサッシと網戸の薄い隙間を通り抜ける
場合が多く、台所付近に侵入して、病原性の菌類を運ぶのが嫌われる理由です。
そして、頻繁に繁殖を繰り返して、直ぐに何倍もの数に増えてしまうのです。
鉄筋コンクリートの箱になっているマンションの部屋、幸いに内断熱では無いので、壁の中に巣がある事は無い筈ですがゴキブリ
の出入り出来る隙間は何処に有るか突き止める必要があります。
そして後付けされたインターホンやガス給湯器のリモコン等の中です。
それぞれの機器を外して見ると、案の定ゴキブリの糞が沢山見つかり、幼虫も居るのです。
これは、他の部屋にも移っていたら大変ですが、どうやらそうした事実は無い様なので取り敢えず胸をなで下ろしたわけです。
しかし、どうしてこれほどまでに増やしてしまったかですが、どうやら知り合いから貰った冷蔵庫とか食器戸棚が有ったらしいのです。
それにくっ付いて来たゴキブリが増えてして大繁殖したと考えられます。
兎に角他の部屋に移動する前に退治するにはどうするか、?
専門業者への依頼も考えましたが、何事も経験と考えて窓や玄関を全て完全に目張りをし、インターホンやスイッチボックス等の後
付け部分を全て外して、間仕切りの壁に有るコンセント等も外してゴキブリの逃げ場を失くし、燻煙用の薬品を少し多めに置いて火
を付け、これを3日間続けて燻煙をしたのでどうやら完全に退治出来た様で、まずまずゴキブリ事件を乗り切ったのです。
ウィステリア梅ヶ丘は、新婚家庭用の仕様ですので、大人数の家族には向いて居ません。
普通の家庭では、新婚さんで入居されても赤ちゃんが一人生まれ、やがて二人目が生まれて少し大きくなると手狭になって広い部屋
に引っ越して行かれますが、たまにはこうした大きなお子さんが三人も居る方もあります。
この後は最初に入居される時は原則として子供一人までとさせて頂きました。
ゴキブリについては、チャバネゴキブリでは無く、黒ゴキブリやヤマトゴキブリ等の空中を飛んで、網戸の下を通り抜けて家の中に入
って来る大きなゴキブリは、夜中にトイレに起きた時に見つけたりする事がありますが、卵を産んで増えない内に片付ける必要があり
ます。
そうした時は何がなんでもその一匹を殺すのが一番確実です。
その方法ですが、ベンジンとかシンナーの様に揮発性の薬品を医療用シリンジに入れて少し離れた場所から命中させるのが最良の
方法です。
シリンジは医療用で無くても有りますし、シンナーを使いたく無ければ、洗剤を適当に薄めて使うのも効果が期待出来ます。
消毒用アルコールは効き目が少し弱く、大量に掛からないと効き目が判りません。
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