2013年11月
新米大家奮闘記(30) 植木ゴミ
植木剪定と肥料
CO2の問題はだいぶ前から言われていますが、植物を燃やして炭酸ガスを出してもその植物が成長過程で酸素を
出していたとしてカウントされないという話もあります。
更に、土中やそうした有機物に居る微生物によって分解させれば、土と混ぜてとても良い肥料が出来ます。
いわゆるコンポストと言って土と混ぜて、かき回していれば、翌日には殆ど分解されてしまいます。
自然界では、誰も落ち葉を片付けないので、腐葉土が出来、樹木などの栄養分になっているわけですが、植木屋さんは
全部片付けて持ち帰って処分します。
昔は、お寺や神社などでも、落ち葉を掃除して燃やしていました。
東京では焚き火禁止なので、見られませんが、昔はビニールやプラステックが無かったので、問題は無かったのですが、
ビニールや発泡スチロールを一緒にもやして、ひどい匂いや有毒ガスを出す焚き火をする人がいて、苦情が高まり、
消防署が一枚乗って火災防止になると禁止されたかも知れません。
ウィステリア梅ヶ丘では、敷地の周りには何がしかの植木が有って、その手入れは、専門の植木屋さんに頼んでいます。
植木屋さんの来る時期は決まっている様で決まっては無く、一番気になる南側のマテバシイは直ぐに葉が茂ってしまいます
から、秋から冬に掛けての陽が傾き出すと、日陰が多くなり気になってしまいます。
以前から、自宅の植木は自分で剪定していたので、マテバシイも剪定を何度かやった事は有りますが、植木屋さんには、
年間契約的な料金なので、選定後のゴミの始末を考えると自分でやる事も無いのですが、12月に入ればすっかり陽が傾き、
立派な日陰が出来てしまいます。
剪定と言っても自宅の場合は、切り落とした剪定クズはそのまま土に返すというのが大前提なので、いまでは何十年分かの
腐葉土が出来て、家庭菜園も何とか恩恵を受けている様です。
本当は植木屋さんの膨大なゴミも捨てないで、シュレッダーにかけて土に返すのが一番良いと思うのですが、現実には困難
で、現実味が有りません。
植木の中で一番分解し難い部分は樹皮です。
屋根に木の皮をふいたりしますが、肥料製造の工程でも木材用に伐採された樹皮が最も分解時間が長い様です。
肥料などにする材料は殆ど微生物によって分解し易い様に、細かく砕いて殆ど粉状にしてから、色々な物、例えばビール
かすとか、豆腐滓、生ゴミ、自治体のし尿処理されたペレット状の物とかを混合して、発酵させる様ですが、庭木等は常に土と
混ぜる事で一日で殆ど分解出来るそうです。
しかし、植木等のシュレッダーにはなかなか良い物が無く、生木が前提ですから、乾燥した枝等は細かくならないのが一般
に売り出されています。
大型の専門業者が使う物は有りますが、素人が買える様なもので、役に立つその手のシュレッダーは見当たりません。
結局かなりのエネルギーを必要とするので、電力の点で、日本の100Vに適した物は作り難いと思われます。
100Vのコンセントからは最大15A(アンペア)と決められているので、
15×100=15,000W
となりますから、少し馬力の有る機械では、2,000W~3,000Wですからちょっとその辺りにがネックになって満足な
シュレッダーが無いのかも知れません。
例えば、交流240Vで送っている国では、同じ太さの電線でも、そのエネルギー量は2.4倍ですから、馬力の有る道具を使えます。
仮に同じ電線で15Aしか流せないとしても、
15×240=36,000W
となり、比較にならない程馬力が違います。
よく公共のトイレに手を乾かす乾燥機が設置されていますが、最初の頃は、海外では凄い馬力の風が出ましたが、
日本ではそよ風で使い物にならなかったものです。
これも電圧の関係で簡単では無いのでしょう。
新米大家奮闘記(29) 編み入りガラスの悩み
網入りガラスの悩み(自然に割れる)
個室奥のガラス戸は、南棟では両方の部屋共、網入りの一枚ガラスですが、特に傷を付けたわけでは無いのにヒビが
入ります。
表面に何かビニールを貼ったり、紫外線避けのシートを貼ったりしてもヒビが入るそうですが、実はカーテンが内側に触っ
ていたりすると割れるそうです。
ガラス厚が厚く、大きく重いので、ガラス交換は4万円以上も掛かります。
出窓の少し小さいガラスも同じ値段ですから、ガラスの価格というよりも殆ど手間賃なのかも知れません。
作業は現場でやらないので、運賃とガラスを同じ寸法に切ったりパッキンを取り替えたりと結構な手間が掛かりそうです。
これまでに随分取り替えましたが、年数が経つと何時かは割れるそうです。
ベランダの有る掃き出し窓なので、素透視ガラスで充分と思うのですが、お役所の意見は違う様です。
さすがに東棟のガラスは割れませんから、やはり皆がいう様に太陽の陽が良く当たる場所が割れるのでしょう。
網入りの理由は火災の際、ガラスが割れて飛び散らないとのことですが、ドロボーが割るのは実に簡単だそうですが、
場所によっては必要無い場合も有る筈です。
6.8mm厚のガラスが入ったサッシは、少しバランスを崩すと、持ちこたえるのが大変な重さです。
或る時、サッシを外してベランダで水洗いをしてから、一人でサッシを嵌めようと持ち上げていた時、バランスを崩して持ち
こたえられなくなって部屋の中に倒してしまいました。
運悪く道具箱の上にです。 いっきに4万何がしかの損害です。
それに懲りて自分での水洗いはやめました。
プロのクリーニング屋さんは、絶対に外して洗ったりしません。
ですから、二枚のサッシが重なる場所の掃除が気に要らない場合も有って、それなりに工夫すれば済む事ですが、つい
自分でやりたくなってしまいます。

網入りガラス
火災時に飛び散らないだけ?

自然に割れる網入りガラス
ガラス厚が厚いので高額です
新米大家奮闘記(28) 結露防止
究極の結露防止策になるか
以前に部屋のガラスを全部真空ガラスに取り替えたと書きましたが、サッシがアルミなので、以来サッシの結露に悩ま
されています。
そこで、以前別な物を作るのに使った、シリコンラバーヒーターという自由な形状に作ることが出来て、平にも出来る面状
のヒーター、要するに平べったくて、簡単に曲げる事が出来る材質(ガラス繊維とシリコンラバー)で、色々な物に貼り付け
て温められるヒーターで、熱量も自由に注文して作ってもらえます。
勿論出来合いのほうが値段は安いのですが。
そのヒーターを使って結露を防げないかと考えたのです。
何故なら、そのメーカーからしょっちゅうメールが来て少しうるさいので、早速結露防止用のヒーターは無いかと問い合
わせたところ、生憎そんな物はやって居ないとつれない返事でしたが、メールも来なくなって静かになってしまいました。
しかし、やはり平で絶縁の事を心配しなくて何処にでも貼り付けられるヒーターをサッシに貼り付けるアイディアは未だ諦
めたわけではありません。
アルミは金属の中でも比較的熱伝導率の良い方ですから、サッシの全面にヒーターを貼る必要は無いと思っています。
何処かに貼って温めれば、そこから熱が伝わって、ほんのりと部屋の空気の温度に近くなってくれれば、OKなのです。
しかし、電源供給には少し頭を使います。
ガラス戸ですから、開けたり閉めたり、頻繁では無くても、少し考えないといけません。
高圧(100V)でやるには危険なので、ガラス戸を開けると電源が切れるとか、夜中しか通電しないとか、安全面に気を
使います。
もしも低圧の直流駆動にすると、今度は電源作りが大変です。
世の中LED照明一色になっていますが、あれも実は電源が大変なのです。
小難しい事を言うとキリが有りませんが、兎に角LED照明が高く着くのは電源もそうですが、LEDが出す熱も解決に
苦労している様です。
新米大家奮闘記(27) 痩せる目地
案外気付かないで減る物
気付かない内に減る物は財布の中身だけでなく、いろいろ有りますが、 タイル目地もその一つです。
自然界でも、鍾乳洞の様に石灰質の物は水に溶けるし、酸性雨ではもっと早くセメントを溶かすのは、理解出来ます。
しかし少しづつなので、案外見落としがちになりますが、コンクリートからの石灰質の流出をエフロと呼んでいます。
白く石灰分が析出して見えますが、そんな場所を見たら、何処から水が入ったかを追求して修理しなくてはなりません。
酸性雨は、タイル表面のガラス質も減りますが、ラスター掛けタイルは一番目立つ存在です。
タイル目地も必ずしも一様では無いので、補修した様な部分は、抜け落ちて穴になっている場所も有ります。
穴からは又雨が入り込み中の物を溶かしたり、水の道を作ったりして、思わぬ被害を被りますから早めに処置するのが
賢明ですが、その数は莫大になり、なみたていではありません。
樹脂製の補修材が意外と持ちが良く、手軽に補修出来ます。
出窓のクロスが剥がれる事が有って、よく見ると単なる結露的なものでは無くて、何処からかの漏水と判断されました。
アルミサッシの出窓ですが、サッシの付き合わせ部分をコーキングが痩せてしまって怪しいのです。
これは、構造的欠陥とも言えますが、今更どうにもならないので、その接合部の上にコーキング剤が隠れる様なアルマイト
処理をした板を作って貰い、乗せたところ、立ちどころに漏れなくくなりました。
ちょっとした所ですが、結果は大違いで、サッシメーカーも罪な設計をするものです。
シャブシャブのエポキシ樹脂
もう一つ出窓にまつわる漏水ですが、今度はコンクリートにヒビが有って、早速業者の方に樹脂を充填をお願いしました。
最近は、コンクリートのクラック内に、粘度の極めて低いエポキシ樹脂を圧力を掛けて充填する物が沢山有ります。
本来鉄筋コンクリートの躯体は、一体構造の筈ですが、窓や出入り口などの開放した部分では、応力の掛かり方がいち
様にでは無く、特別に鉄筋の方向を工夫して配筋しないと、必ずクラックが入りますから、そうした隙間に雨水が入ってし
まうと早く手当しないと、石灰質だけが溶け出して、砂や砂利の骨材だけになってしまいます。
ですから、エアコンのドレイン水も唯の水ですが、セメントだけを流してしまいます。
又FF暖房機の排気筒からは特に強い酸性の水が出ますから放ったらかしにしてベランダなどに流してはいけません。
コンクリートに穴が開いてしまいます。
最近のエコ給湯器として出ている排ガスの温度を低くして、熱効率を上げた給湯器は、その排ガスの処理の仕方で
かえってお金が掛かって面倒です。
アメリカ辺りの古い建築物では、石灰質がつららになって垂れ下がっている建物が有るそうですが、地震国では無いので
無事の様です。
太平洋岸のサンアドレアス断層に沿った地域の建物では、どんな工夫をしているか知りたいものです。
コンクリート打継ぎ剤
コンクリート関連の混和剤はこの数年で非常に便利なものが増えて、コンクリート打設打には欠かせない物になっている
と思われます。
昔は、コンクリートは、いわゆる打継ぎが出来ず、一旦固まったコンクリートに続けて打設しても、一体化せずに水漏れ
したり、強度的に問題が有って続けて打設するのが常識だった時代も有りますが、現在では専用のエポキシ樹脂を塗って
打ち継ぐ事が出来て、非常に便利になった様です。
コンクリート混和剤
一番よく使われるのは、おそらく打設作業の効率向上のための、混和剤でしょうか。
界面活性剤を主体とする流動剤は、コンクリートの水の量を減らしても流動性が抜群に良くなり、細かい鉄筋の間にも良く
流れ込み作業性が良くなります。
コンクリートの流動性を良くするには、空気連動性と言って、空気の細かい気泡を作ることによって流動性も高まるそうです。
又、水を少なくする事で、強度が増し、頑丈なコンクリートが出来、寿命も伸びるそうです。
普通はコンクリートミキサー車が現場に到着してから入れる場合も有って、設計事務所や建築士が配合を決めてから
コンクリート業者に指示するので、施主は建築士に確認しないといけません。
コンクリートの強度は、骨材の配合具合や、水の量、混和剤等々かなりの違いがありますから、良く確かめるべき、と言う
よりは、ちゃんと管理されているかをです。
特に、混和剤はミキサー車が現場に到着してから混入する場合が多いので、小規模建築物では特に大切ではないでしょうか。
新米大家奮闘記(26) 郵便受け
郵便受け
郵便受けのロックはダイヤル式で、番号を合わせて開けますが、機械的なロック構造が扉側に有って、郵便物を取り出
す際に引っ掛けて反対側を向いてしまう事がよく有ります。
扉が閉まらなった場合はロック金具を反対向きに押して直ぐ治りますが、そのままにして有る方も時々有ります。
時々、ダイヤルが回して有って、如何にもこの番号は知っているぞと言う様にアピールしている様に見えますが、これまでに
被害に有った事はありません。
しかし、何の用で、他人の郵便受けのダイアルを回すのでしょうか?
単なる子供のいたずらか、はたまた大人の悪意か。
防犯カメラの調子が悪く、まだ犯人の姿が映っていません。
防犯カメラのレンズをズームにしてくれると良いのですが、画角の調整が出来ず、小わかりしないか狹過ぎるかのどちらか
になります。
防犯カメラは無線で送っていますから、妨害電波によって短時間ですが、ロックしてしまう場合があります。
範囲を決めて、動く物が有れば録画する方式ですが、思う様ではありません。
一番多いのは、外部の人が、ゴミ置き場の場所に全く別の日にゴミ袋を置いて行く事です。
一度、早朝から、カメラを持って、車の中から見ていたら、気付かれてしまいそのままゴミ袋を持って通り過ぎたので、跡を
付けてみると、全く別のマンションの何も置いてない場所にいきなりその袋を置いて帰ってしまいます。
ついでの事に、跡を付けると、近所に住む中年過ぎのおばさんでしたが、当然自分達のゴミ置き場が有る筈ですが、時間
を過ぎて出すので、何も無い場所に平気でゴミ袋を置いて行くのです。
正常な時のロック金具位置
異常な時のロック金具位置
これでは扉が締まりません、手で戻します。
新米大家奮闘記(25)BS ANT
TVが映らない・・・又か!
でも少し違います。 BSだけが映らないのです。
早速モニター用の小型TVを持って、例の共聴機器の有るボックスへと向かいます。
そこで調べた限りでは確かにBSの信号だけが来ないのです。
こんな時にはスペアナでも有れば一発で原因を発見出来るのになぁ・・・などと考えながら。
一番怪しいと思われたのは、地上波TVとBSを混合増幅する高周波アンプでは無いかと思い、急いでその型名を注文
してしまいました。
少し待たされて、でもかなり早く届きましたが、居住人の中からは苦情が来ませんでした。 事前のビラいれをして置
いたから皆さんお行儀の良い方達ばかりです。
これで解決! とばかりに交換して見ましたが、何も変わりません。 大外れです。
こうなっては、これしか無いと、BSアンテナのお皿の中央付近の出っ張りに付いた、アウトドアユニット(周波数変換をし
ているので、コンバーターとも言います)と呼ばれる衛星から来る電波を受け取り、周波数を低くして送り出す装置しか
無いと判断しました。
でも最初の見立て違いで、少し自信を無くしていますから、専門業者を探して聞いてみますが、なかなかBSアンテナの
アウトドアユニットの事や、そうした高周波の知識の有る業者には出会えません。
或る横浜の業者は、その辺りの事になるとアンテナメーカーの技術者を頼んでやるしか無いと言います。
そして日時も向こうの都合に合わせるし、価格も技術者派遣も含めて高額になると言うのです。
又々ダメ元で、やるしか有りません。
アウトドアユニットのみを注文し、大至急の交換です。
どうでしょう! バッチリ的中です。 今度ばかりは外れませんでした。
こうやって古臭い大型のBSアンテナは蘇ったのです。
BSアンテナ
蛇足ですが、BSアンテナはパラボラアンテナですが、放物線の形をしていて、直線的にで入った電波はアンテナ面で
反射し、その焦点に集まる性質が有りますから、焦点にアウトドアユニットを置きますが、決して中央では有りません。
それは、アンテナを効率良く小型にする為に、放物面全部を作らず、焦点を含む一部にしているので、アウトドアユニット
が中央にはなっていません。
ここで効率良くというのは、電波を効率良く受信するという意味では無く、全部作ると、お椀を上に向けた様になって、
雨や雪が貯まるから、全体の上の方だけを切り取った形という事なのです。
何故なら、BSの衛星は赤道上空の約3万Kmと言いますから、日本からだと、春分や秋分の日の午後2時頃の太陽
の位置に近いという話も有りますので、かなり上を向いてしまって、確かに雨が貯まりそうです。
送り側も余計な方面にばら蒔かない様にアンテナを工夫して居ますが、日本列島は細長いので、さすがに、沖縄まで
行くと、簡単では無いので、送り側でアンテナをイビツにして沖縄をカバーした様ですが、古い話なので、今はどうして
いるか判りません。
スペアナ
正しくはスペクトラムアナライザー ですが、オシロスコープは電気信号を時間を横軸に、レベルを縦軸に表すものです
が、スペアナは周波数を横軸に、レベルを縦軸に表します。
そうすると、どんな周波数の電波が有るか、強いのか弱いのか等が直ぐに判ってしまいます。
信号電波は必要な信号とそれを送り出す為の信号が混合されて居ますが、そうした種類もある程度判ります。

小型ボール盤は、タップ立てやバリ取りザグリ加工に使います
新米大家奮闘記(24) オートドア
オートドアの水難
今度はオートドアが故障!
そういう時の為に年間保守サービスの契約をして居ますが、何と「もう古いから買い換えて下さい」だって。
こんちくしょう! これまで何回か見に来て貰ったけれど、ろくに何もしないで・・・と怒り心頭!
確かに古いけれど、これまで何とかお守りして来たのに!
かくなる上は何が何でも取り替えないぞとばかり、自分で部品の点検・・ と、・・ 思い出したのがやっ
ぱり高圧洗浄をペンキ屋さんがやっていたなぁ・・・ と。
直ぐに各商用電源(100V系)の絶縁を測ってみますと、案の定何処かで漏電しています。
電気部品の一次系を外して、ドライヤーで乾燥です。
するとどうでしょう、見事に動き出したではありませんか。
またしてもペンキ屋のせいです。
高圧洗浄は圧力を掛けて水を吹付けますから、少しの隙間にでも入り込むのです。
このドアの修理を業者任せにしたら、何日も待たされたりするかも知れません。
商用電源(100V)は電圧が高い分漏れ電流も多くなり、漏電ブレーカーが落ちていまいます。
ますます業者には頼みたくなくなりました。
割合最近の事ですが、廊下の電気が点かず真っ暗です。 やはり漏電ブレーカーが落ちています。
今日高圧洗浄していたなぁ・・・ 何処か?
という間に暗闇は階段が危ないとなり、ホームセンターでLEDのランタンを沢山買って来て所々に置きます。
さて、何処から手を付けるか悩んでいると、高圧洗浄をした当人が現れたので、水を掛けると漏電しそうな場所を何箇所
か聞いて見ると、一番まずそうな場所が一箇所有ります。
直ぐにその場所に行って、器具への配線を切断して、絶縁を測ると的中です。
非常灯兼用になっているその照明器具は、普通の天井では無く、ステンレスメッシュの飾りの天井に付いていた物です
から、上から水が入り絶縁不良になって、大元の漏電ブレーカーが落ちたのです。
何の事は無い、ランタンを買いに行ったり何処に置くのが効率的か考えている間に治ってしまう様なあっけない物でし
たが、高圧洗浄は色々起こすものです。
世の大家さんも、こういう経験は多いのではないでしょうか?

ノコ刃の位置を決める部品を改造して精度を上げました
新米大家奮闘記(23) 漏電
TVが映らないから始まった漏電騒ぎ
ペンキ屋さんは、ペイントする1~2日前に高圧洗浄機でホコリや汚れを落として、乾いてからペイントするのが常識
です。 しかし今回は水では無かったのです。
或る時、ペンキ屋さんの仕事が終わった翌日にTVが映らなくなりました。
昼間ですから、あまりTVを見て居る人は少なく、少し経って確かに信号の来て居ない事が確認出来ましたが、どこか
ら手を付けて良いやら・・・
先ずは、マンション全体の元になる配電盤を見るとTVどころかその他の電源も全部電気が来ていません。
それもその筈で、漏電遮断機が落ちて居ます。
漏電遮断器の下には沢山の小分けされたブレーカーが付いて居ますが、取り敢えず分けられた小さいブレーカーを全
部一旦切って漏電遮断器を復帰させるとちゃんと繋がります。
それからは小さい方のブレーカーをひとつずつ入れて行きました。
すると或る場所のブレーカーを入れた途端に漏電遮断器が落ちたのです。
何とそれは廊下の照明になって居ますが、TVとは一体どう言う関係にあるのか?
そこで気が付いたのは、共聴システムと言って、一旦アンテナで受信した信号を、個々の住宅に分配する為に高周波
増幅器が有るのですが、そう言えばあそこに有る奴に違い無いと、そこに駆けつけ、開けて見ると、TVやBS、FM信号
等の信号を増幅したり、纏めたりする物が入っています。
電源は来て居ません。 おそらく廊下の電気と同じかも・・・・と考え、しかし廊下の電気は昼間は点きませんから、ちょっ
と違うかどうか? それにしても、廊下の電気を何とかしなければ話になりません。
仕方無く、シラミ潰しに調べるしか有りません。
近所の定年退職した小父さんを頼んで、とても長い距離を測れるチェッカーを作り、導通が有ればブザーが鳴る様にし
て有ります。
廊下がひと晩中真っ暗な日を過ごして手近な所から始めます。
しかし、コンクリートの建物の中の配線は中に埋め込まれたパイプの中を通って所々に有る20Wの直管蛍光灯の場所
に有る小さなボックスの中で電線が分岐されたりして居ますが、何も印が無くて、どれがどれやらとても判り難いのです。
とうとう丸一日掛かって階段室の途中に有る15Wのサークラインの器具の場所で、コンクリートに電源線が接触して居
る様な事に気が付きました。
その照明器具を外す作業をして居て、コンクリートにネジ止めする穴が2つ有るのです。
どっちが本物かと考えると、今外した方に止めると電源の配線を器具で挟み込んでしまう事が判ったのです。
これだっ! と早速本物らしき穴にビス止めすると、漏電遮断器はスイッチを入れても落ちません。
電気器具という物はこうした何の事は無く見えても、重大な問題になる事が有りますから、ペンキ屋さんや内装屋さんや
クリーニング屋さんに電気器具を外して仕事をして貰うのは危険な事が有ると判りました。
ですから、トイレや浴室の換気扇は、工事士の資格の有る自分でやらないといけない事になります。

500MHzストレージオシロスコープ
昔のヒューレットパッカード社から測定器部門が別れて、アジレントテクノロジーになってからの物
新米大家奮闘記(22) 設備修理
少なくなった住宅設備の故障
昔のエアコンはたまにですが、電気回路基板の部品がダメになる事が有りました。
そしてメーカーに修理を頼んでも真夏の繁忙期には平気で1週間は待たせたのです。
これでは話にならないと、自分で修理する事にし、基板単位の交換ですから基板さえ手に入れば簡単ですから、或る時
はメーカーの工場の傍に有る倉庫まで取りに行って全てを2日で修理しました。
給湯器の電気回路も結構故障があったので、簡単な修理は自分で修理した事が有ります。
何でも部品を新しく取り替えるにしても新品の在庫を抱えている業者は少ないので、数日は掛かってしまいます。
真冬の寒い夜、頭の髪を洗っている最中に給湯器が壊れるのは勘弁して欲しいものです。
そこへ行くと最近ではそんな故障騒ぎに出会わなくなりました。
全体に品質が上がったのでしょう。 そう言えば、当時の暖房器具で、自宅の灯油のFF暖房機の調子が悪く、中の回路
基板を見てみた事が有りますが、半導体の使い方がとても変わっていて、実に不思議な回路設計になっていました。
最近ではそんな回路は目にしませんが、大規模集積回路が進んであまりディスクリートの部品を使わなくなった事も大い
に関係しているとは思います。
何処のメーカーも主たる製品は自前で作っても、周辺のついでに作る様な製品は主力部隊が関わらず、おかしな製品
が有るものです。
つい最近も照明器具のリモコンが1年少しで壊れて動かなくなりました。
リモコンならまだ良い方で、良く起こるのは、インバーター付きの照明器具です。
やはり照明器具はそんなに込み入った設計は無いのでコストダウンの為に無理な設計をしているかも知れません。
照明器具専門メーカーはまだしも、大手電気メーカーのインバーター回路が故障するのには困ってしまいました。
おそらく、主力製品では無いので、いいかげんな設計で故障しているか、何かの部品に不良品が有って故障したかも
知れませんが、サークラインが5個別々に付いている大きな照明器具ですが、中のインバーター回路基板は大手の
某有名メーカーの名が入っています。
それが次々とダウンして行くのです。
照明器具がインバーターになって何年も経つのに、そんなに壊れては、何も無理にインバーターにする必要が何処に
有るのか聞いてみたいものです。
インバーターのごりやくは、エアコンの様に交流モーターの回転数で冷却機能を制御したり、大型の交流モーターを制御に
向いているのですから、照明器具も確かに100Vの交流で使いますが、途中で壊れてはインバーターに掛けた金額は取り
返せない内に全体がゴミになってしまいメーカーの自己満足にしかなりません。
回路設計は、ちょっとした、安全の為や滅多に無い様な組み合わせにも対応した丁寧な設計をすれば故障しませんし、
たまにしか起きる筈が無いと部品を省いたりすると故障の原因や寿命に関係する場合が有ります。
回路基板は昔、ディスクリートと言って個々の部品を集めて作っていた頃は、基板から回路図を起こし、どんな働きをするか調べて修理出来ます。

オートドア基板の部品面です
ディスクリート基板なので何とかなりそうです
基板の裏側です

両方の写真からこんな繋がりが読めてこんな事に
ここから回路図を作りますが、もつれた釣り糸をほぐす様な地道な作業ですが、自分で早く治したい時の奥の手です
昔はこんな事を出来ましたが、今は大規模集積回路のICになって、何も解りません
新米大家奮闘記(21) しゃこ万力
便利なシャコマンリキ
小道具の中には色々有ってきりが有りませんが、中でも最近ホームセンターでも沢山売っているシャコマンは中でも便
利な物です。
シャコマンとは、何か物と物を仮に止めたい時に使う物ですが、大型の設備の無い場所では大いにその力を発揮するも
のです。 突っ張り棒の代わりにもなりますし、接着剤が固まるまでの抑えにも使います。
兎に角仮止めには欠かせないものですが、注意は、傷を付けたく無い場合に傷防止をうまくやる事です。
昔のタンス職人が使って居たハタと呼ばれるマンリキは桐の板を接着して幅の広い板を作るのに使われていました。
今でも建具屋さんでは使っているかも知れません。
写真は各種の万力と使い方の実例です。 専門家に頼むと時間とお金が掛かりますが、道具が有れば直ぐに対応出来、
入居者の方を待たせる事は少なくなります。
集合住宅の管理人は、何でも屋に徹する事です。
しゃこ万力色々

四角い大きな物には便利


本来の使い方では無いかも知れませんが、作業台に管用ネジ専用のバイスを取り付けて、ネジを切りました
赤い物は、管用のネジを切るダイスです

90度専用マンリキ
四角い箱などを接着するのに便利