オーナーブログ
新米大家奮闘記(19) 猫
のら猫被害の騒ぎ
野良猫が駐車場の真ん中で糞をする様になってしまいました。
普通猫は土の上にしか糞をしないのですが、最近の都会の猫はアスファルト舗装の上に平気で糞をします。
近所の野良猫を調べて見ると、少なくても6~7匹は居る様で、しかも餌をやるおばさんが居るのです。
野良猫は良い餌場を子供に譲って親は別の場所に移動しますから、どんどん代変わりして行きます。
昔、TVの番組で見た、夜中に野良猫が集まって会議をやり、情報を交換する・・・と言う話を思い出しました。
そこで、なるべく人工的匂いのしない様な木製の罠を作り、仕掛けると簡単に捕まります。
その捕まえた猫に水を掛けたりして少しいじめるのです。
そのまま遠くに運べばその猫は居なくなりますが、直ぐに代わりの猫が縄張りに入って来るだけですから意味が有りま
せん。
ですから、少しいじめてストレスを与えると、自分の縄張りを捨てて他に移動しますから、それにその情報は他の猫に伝
わると言う事なのです。
本当に他の猫に情報が伝わったかどうかは解りませんが、暫くの間猫の糞に悩まされなくなります。
後は、タバコの吸殻を水かエタノールに付けておくと茶色の液体になりますから、それを撒いておくとかなり効き目が有
ります。
又、クレゾール液を薄めて撒いても効き目が有りますが、人間の方がお手上げになりますからダメでした。
或るひょんな事から、三重県尾鷲の材木屋さんで犬猫忌避剤として、木精から抽出した物を売っている事を知り買って来
ましたが猫には殆ど効果が有りませんでした。
木精とはゲームでは有りません。 木材のマキに火を付けて燃やしていると、燃えていない方の端から、泡状になって液体
が出て来ますが、それのことです。
その中には色んな成分が含まれていて、古くから使われています。
猫の糞害に悩まされる人達には材木屋さんが有ります。
何時も取引の有る近所の材木屋さんでは、製材した材木を立てて保管して居ますが、それに野良猫が小便をして困ると
言うのです。 縄張りの匂い付けです。
早速罠を作って試して見ると言っていました。
猫愛好家のために一言。
猫を捕まえていじめている様に思うかも知れませんが、こちらも困るので、ストレスを与えて知らせているのです。
餌を毎日やるのなら、土のある猫トイレでも提供すればどんなに猫も喜ぶことでしょう。
猫にも個体によって性格の差が大きく、愛猫家の家に育ったので、沢山の猫を見て来ましたが、とてもおとなしい性格で、
毎日朝になると起こしに来てくれる猫もいました。
それは、何故か頭の髪の毛を舐めて起こすのです。
そうかと思うと、別の猫は金魚鉢の中に前足を入れてぐるぐると水を回して、金魚が水と一緒に回っている所を捕まえて
食べてしまう猫。 決して餌をけちっていないのにです。
ですからその猫は、野性的で、自分で狩りをしたかったのでしょう。
ある時、二階の窓の傍の軒先の瓦の上に居た雀を襲って、飛び立つ雀を1m以上ジャンプして捕まえるのを見てしまいました。 野良猫ではありません。
新米大家奮闘記(18) 駐輪場
たかが駐輪場、されど駐輪場
駐輪場では自転車を捨てて行く人が居ます。
ウィステリア梅ヶ丘では以前は、番号だけで住人の自転車かよその人のなのかを区別していました。
場所所を決めないで勝手に置いていた頃のことです。 時々よその人が通勤か通学か自転車を置いて行きます。
帰りが普通の人より早い時間なので、学生かも知れませんが、後を付けて行くと駅から10分位の所に有るアパートに
入って行きました。
早速注意書きを自転車に貼っておきました。 その後いくら経ってもそのままなのは捨てて行った物です。
退去者がそのまま置いて行く人も有ります。
不動産屋さんの教えでは、自転車は敷地内だと区役所も警察も取り合ってくれないから、道路に出しておきなさい。
そうすれば区役所で回収してくれるからと言うものでした。
確かに時々道路に何日も止めてある自転車に注意書きの札が貼って有り、暫くすると辺りの自転車をトラックで回収
に来ますから、そういうシステムになっているんだなぁ・・・と判りました。
しかし、エンジンの付いたバイクになるとそのシステムが全く違うのです。
自転車の回収のトラックは持って行きません。
これは警察の範疇なのか、そう言えば人身事故の際の保険が義務付けされたりして居ますからシステムが違うのも
当たり前かも知れません。
道路に近い場所の自転車の前カゴには、ジュースの空き缶や、その他のゴミ類を入れる人が居ます。
困るのは、財布が入っていたりする事があるのです。
駐輪場は裏通りの幅の狭い路地に面して居ますから色々な事がおきます。
5月連休の頃ですが、新しい大きなバイクを盗まれたと入居者の人が言うのです。
直ぐに盗難届けを出した様ですが、不思議なのはどうやって持って行ったかです。
道路に近い場所ですが、背の低いフェンスが有って簡単では有りません。
駐車場を横切るには人目が有って普通は出来ない様な場所ですから、クレーン車で簡単に持ち上げたのか? と言う
話になります。
それから、地面深くに埋め込んだステンレス製のロックを付ける工事を行いました。
バイク置き場はアスファルト舗装ではスタンドの金属製の足がめり込んで、穴が開いてしまいます。
ですから、コンクリートで固めないと置けないので、バイク置き場の有る賃貸物件は少ないのでは無いでしょうか。
新米大家奮闘記(17) 無断駐車
駐車場
コインパーキングでは、お金目的のドロボーや、料金踏み倒しの人達に手を焼いているそうですが、賃貸マンションの
一見平和その物の様な駐車場はどうでしょうか。
或る時、ゴミ置き場の影の道路からちょっと見えない場所に何か赤い箱状の物が置いて有ります。
丁度どこかで爆弾騒ぎの有った後なので、皆敏感になり、一応警察に届けたところ、刑事風の人達や制服の警官など多
くの警察関係者が集まり、とうとう10人にもなって何の騒ぎかと言う風になりました。
明らかに爆発物かも知れないと思っているのは判りますが、よく有る爆発物処理班の様な人達は来て居ません。
そうこうしている内に、刑事風の一人が意を決したのか、近づくなと言い残して一人で傍に行って調べたところ、業務用
消化器の詰め替え用の物だった事が判り、多分防犯カメラの範囲を試す為かどうか、かなり以前に防災設備会社の事
務所が居た時が有り、そこの人達は若い人が多く、いたずら好きなので見当は付きます。
確かに防犯カメラは初期のカメラは解像度が悪く、この事件の後、新しい物に交換しました。
日中の事ですが、よく色んな車が入って来ます。
営業マンの伝票整理、昼食、休憩・・・と色々有りますが、皆さんお行儀良く、駐車位置の真ん中にきちんと止めます。
知らない人が見たら契約車両としか見えません。
タバコを吸いに一服する為にゴミ置き場の影に腰を下ろして居るおばさんも居ます。 しかし吸殻を置いて行くわけでは
ないし実害がないので、何もしません。
一番困るのは、既に契約済で、毎日使っている場所に無断駐車する人です。
昼間でも、時々出たり入ったりする方も居ますし、そうした場所に止める人も有ります。
全く無関係の人は少ないですが、入居者の方を訪ねて来た人が無断で空いている場所に止めるとよくこういう事が有り
ます。
入居者の友人の場合は電話で確認してくれる場合が殆どですが、何か業者の方が来た時に良くそうした事が有って、管
理人をイラつかせるのです。

罪作りな無断駐車
契約者はワイパーにこんな物を挟みたくもなります
いざ自分の車を止めようとすると、知らない車を止めて有ります
回数を重ねると怒り心頭ものです
毎月結構な費用を払って居るのですから!
新米大家奮闘記(16) 管理人泣かせ
有り難く無い人達
女子大学生のルームシェアーです。
特にどうという話は無かったのですが、或る時駐車場に無断駐車している車の傍でその部屋の一人と少し不良っぽい
男が話をしている姿を見掛ける様になりました。
それから暫くして、もう一人の方から連絡が有り、部屋に入れないと言うのです。 もう一人が鍵を開けないので入れな
いとの事ですが、どうやら時々見掛けた男が一緒に居るらしく、部屋に入れない女子大生は試験が有って勉強道具も
取りに入れないと言います。
こうなると管理人の範囲を超えてしまいます。 これに懲りてルームシェアーは要注意です。
まもなく退去して呉れましたが、どうも部屋の中は格闘でも有ったみたいに、照明器具の傘は割れているし、据付の物
入れの表面は傷だらけで大いに困った事が有ります。
法人契約で入居した家族、いきなり小学生以上の子供三人の五人家族ですから、そんなに長くは居ないだろうと思い
ましたが、かなりの長きに渡って住まわれていて、或る時工事の為に部屋に入らせて欲しいと、施工業者の方が奥さん
と話をしておいてから、後日行くといきなりご主人が出て来て怒鳴られてしまい、話にならないと工事が出来なかった事
が有ります。
勿論契約書には、必要に応じて工事の為に入室出来る事になっていますが、相手はそんなレベルの人では無いのです。
法人契約の時には有り得る事で、昔はよくいつの間にかヤッチャンに入れ替わった話は有りましたが、よく似たケース
かも知れません。
こうした世の中を渡るのに肩で風切る様な人達は、郵便受けの中の広告を廊下にまき散らしながら歩いたり、共用の
ゴミ置き場に無茶な物を入れたり、布団を変な場所に干したり、他人が契約している場所に無断駐車をしたり、はたまた
玄関内の靴や子供の学校の工作まで廊下に置いたりと、兎に角他の人がやらない事を次から次と発明します。
そういう人達が居る間は管理人は忙しく、それに気を使うのでくたびれてしまいます。
ですからそうした人達が居なくなると、とてもお行儀の良い平和で物静かな雰囲気になって来ます。
当然の事として、管理人もほっとするわけですが、大抵の場合入居者の少ない時が多く経済的に危機的状況と背中合
わせの場合が多いのです。
新米大家奮闘記(15) 漏水
漏水の騒ぎいろいろ
給湯関係では漏水事故が時々有ります。
浴室の漏水が階下の部屋に多大な被害を与えて、大騒ぎになる話はよく聞きますが、ウィステリア梅ヶ丘では浴室の上
は同じ浴室ですから、高価な家具類に被害を与える事は殆ど有りませんが、多くは工事の施工状況が悪かったり、浴室
などの構造にも問題が有ると思われます。
或る部屋で、洗面所のクロスが剥がれると言う話が有り、早速行ってみると確かにクロスもおかしいのですが、床の方
が濡れていて、洗面所のCF(クッションフロアー)の下に水が回っている様です。
洗面化粧台の水栓の下にもう一つの止水栓が有りますから点検したところ、給湯管の止水栓から僅かですが漏れてい
ます。
相当長期間に渡って漏れていたらしく、それが洗面所一面に広がり、更にクロスにも水が回ったと考えられます。
もう少し早く言ってくれれば良かったのですが、大抵は我慢出来ない状況になるまでは連絡が有りません。
やはり床板の下から水が出ると言う連絡です。
行ってみると個室の窓側です。 クロスも水を含んでいますが、水道系の配管の無い場所なので、暫く何だろうと考えま
したがハタと気が付いてエアコンのドレインを調べるとホコリで詰まっていてそこからドレインの水が漏れ、クロスと壁の
間を伝って床に行き、床板から水が出る様に見えたのです。
どちらの漏水騒ぎも、メンテナンスでかなり防げますから、最初の洗面化粧台の水栓からお湯が漏れるケースは、例え
漏れても床まで届かない様化粧台の中をシール材で密閉してしまいます。
そうすれば漏れた水は化粧台の中から溢れますから誰でも気が付く筈です。
エアコンの場合は何時も小規模リノベーションの際にでも分解して完全に中のブレードまでも洗浄しますから、その際にド
レインも点検清掃をしています。
新米大家奮闘記(14) 電蝕
厄介な電蝕騒動
イオン化傾向の話が出た後ですが、気になる事が有りました。
或る部屋のパイプスペース辺りのコンクリートが湿っていて、おかしいので専門業者に見てもらったところ、給湯管からの
漏水ではないかと言う事でした。
早速その部屋にお住まいの方に知らせて、2~3日ホテル住まいをして頂きました。
現在では温水や水の配管は架橋ポリエチレン管という非金属を使いますが、以前は銅管が普通でしたから、業者の方
は電蝕ではないかというのです。
しかし銅管が電蝕というのは変かなぁ・・・と銅より下は Cu>Hg>Ag>Pt>Au しか有りませんが、それは純粋な金
属の場合であって、世の中に本当に純粋な物などそうそう有るわけもなく、おそらく不純物の場所だけに穴が空いたの
かも知れません。
コンクリート中に埋設された給湯用銅管の事故はこの二十数年の間に都合2箇所有りました。
現在では大規模リノベーション時に架橋ポリエチレン管に変えていますからこれ以上の事故は無いと思いますが、電蝕
とは厄介で、場所によっては深刻になります。
余談ですが、小型船で伊豆大島から大島の向こうの利島に向かっている最中に、潮の流れと風の向きの関係で、とて
も波が高く困難でしたが、何故かスクリュウが空中で空回りする様な音がします。
小型のモーターボートではよく有る事ですが、キールの有るインボード艇ですからそんなわけは有りません。
荒れている中でエンジンルームに潜るのは、あまり気分の良いものでは有りませんが、気になる事が有ってクラッチオイ
ルの点検をしました。
すると、すっからかんなのです、船舶用エンジンには車の様なミッションは有りませんが、船舶用湿式クラッチなどがエン
ジンの直ぐ後ろに有って、オイル不足の為にそのクラッチが空回りしていたのです。
ゆっくり走れば動くので、何とか利島にたどり着きギアオイルを入手して何事も無かったのですが、これも電蝕によって、
オイルクーラーに針でつついた様な小さな穴が沢山空いて、直接海水中にオイルが漏れてしまったのです。
それらのオイルはエンジンの排気管を冷やす為に排気と一緒に排出されますから全く気づかなかったのです。
全ての構造を理解して、整備しないといけないのですが、エンジンは二次冷却なのに、オイルクーラーだけは一時冷却
だけでしたから、その有名アメリカ製エンジンも構造的に疑問があるかも知れません。
オイルクーラーの傍に亜鉛棒を入れる所が有りませんでした。
新米大家奮闘記(13) 水の介在
水が介在すると起きる多くの面倒
空き部屋というものは、退去に際し、立ち会いを行いますが、気付かない場合も沢山有ります。
初めの間は、出窓に鉢植えをい置いたために、水が漏れて変色し、そのままでは修理不能となってしまいますが、だか
らと言って入居者を責めるわけには行きません。
昔の人はいわゆるニス塗りの物には水濡れで変色する事を知っている人が多かったのですが、若い人は、親の家に住
んでいても、そんな知識を得る機会は少ないと思われるのです。
出窓自体は建物から飛び出た構造なので出っ張った部分はアルミ製のガラス窓だらけの出っ張りですから、躯体の外
断熱構造からは切り離されたも同然で、結露の影響を免れません。
出窓の板に木材を使う事自体釣り合いの取れた材料では無いと思われます。
それもごく薄い突き板のフラッシュ構造ですから、殆ど綺麗な修理は不可能です。
それにしても、出窓に植木鉢を置く人が多いのです。
次に困るのは、ステンレス製の流しに缶詰の空き缶など、鉄製の物を置いて付いたと思われる丸い跡が付いて腐食し
ているのです。
鉄とクロム等の合金であるステンレスは、通常錆びないと思われがちですが、鉄錆にはとても弱くて、水が介在すると一
日でも跡が腐食してしまいます。
ベランダの手すりも同じ理由で、鉄製の物を接触させると錆びてしまいます。
世の中の金属にはイオン化傾向と言うのが有って、イオン化傾向の大きい物が溶けてイオン化傾向の小さい方に還
元されて元の金属が無くなってしまうのです。 特に水や他の液体が介在すると簡単に起きます。
普段良く見るのは、ボイラーなどの鉄製のパイプが溶けて、銅合金のパイプの方に行くのを制限するため、中間に鉄よ
りもイオン化傾向の大きな亜鉛の塊を置いて、鉄が溶けるのを防ぐのです。
船舶用エンジンでも、一時冷却水は海水、二次冷却水は真水なので、エンジンの中には多くの亜鉛棒を沢山入れる様
な構造になっています。
よく見えるのは、漁船等が陸揚げされている時にスクリューや舵の所に、亜鉛の塊が付けて有りますが、そのためです。
電気的に接触していないと意味が無く、船内で電線で繋がっていたりします。
もっとも、現実はもっと複雑で、現在使われている金属は殆どが合金で、色々な物が混ざった状態で使われています。
従って、銅(Cu)と亜鉛(Zn)の合金で有る黄銅で出来ているスクリュウ等も中に含まれているあらゆる金属(主に亜
鉛)が減ってしまいます。
次に有る元素記号は左側がイオンに成りやすく、右に行くほどイオンに成り難いのです。
鉄(Fe)が溶けて銅(Cu)の方へ行ってしまうのを、間に入れた亜鉛(Zn)が変わって溶けるので鉄の溶けるのを防ぎます。
海水に浸かっている船舶はこうした環境に有り、漁船でさえ、年に何キロも亜鉛の塊が溶けてなくなります。
金属のイオン化傾向
K>Ca>Na>Mg>Al>Zn>Fe>Ni>Sn>Pb>Cu>Hg>Ag>Pt>Au
カリュウム>カルシュウム>ナトリュウム>マグネシュウム>アルミニュウム>亜鉛>鉄>ニッケル>スズ>鉛>銅>水銀>銀>白金>金
水道水又は海水など不純物の混じった水分が介在すると、左から右へ移動します。
ごく手短かの水は何かしら不純物が混合して居ますから、電気分解の電解液になると心得る必要がありそうです。
新米大家奮闘記(12) クリーニング
ルームクリーニング業者の限界
ルームクリーニングと一言で言っても、結構奥が深く、簡単には行きません。
キッチンの換気扇はかなり汚れのひどい部屋と殆ど汚れていない部屋が有りますが、家で調理をよくやる部屋では汚れ
も結構有り、油を多く使う部屋では、キッチン換気扇の汚れは最大になりますが、例え自分で掃除しても分解掃除する人
は多く無いので、シロッコファンのブレードはかなり汚れてしまいます。
前のタンカルにしてもそうですが、汚れがよく落ちる洗剤が有っても、洗剤に漬けておくなど時間が掛かります。
プロのホームクリーニングはキッチン換気扇までですが、徹底してやる人は殆ど居ません。
換気扇の形式でも違いますが、パッキン類には寿命が有り、掃除の度に交換する必要が有りますが、クリーニング屋
さんからそんな事を言われた事は一度も有りません。
トイレや浴室の換気扇では全体を外さないとブレードの掃除が出来ない形が多いのです。
特にトイレの換気扇は、繊維系のホコリが沢山付着し、ひどい部屋になるとホコリの塊を回しているだけの状態もあり、
換気扇としての機能は無かったに違い無いと思うことも有ります。
トイレや浴室の家庭用換気扇の場合、軸受は含油メタルと言われる、金属の粗い粉末を焼結した、軽石状の軸受が
多く、寿命は中の油が無くなったり、スラッジと言われる粉で目詰まりするからです。
使用時のみ換気扇を回す人は良いのですが、日中もずっと回し続ける人がかなり有りますから、当然寿命は短くなります。
新米大家奮闘記(11) タンカル
水回りの炭酸カウシュウム
フローリング張替えさえも一からの職人仕事ですから、ありとあらゆる事が興味深い物ばかりです。
室内クリーニングにしても、ホテル並みにしないと完全とは言えません。
人は、他人の痕跡が有る場所には住む気がしないものです。
部屋の中で一番生活の匂いが残るのは、水回り(トイレ、キッチン、洗面所、浴室等)です。
ホテルのインスペクターは水回りの清掃や家具の不具合や汚れも見逃さず、殆ど完全に近く清掃や修理をしています。
水回りの清掃は、ホテルと賃貸物件ではとんでもない違いが有ります。
ホテルは例え長く滞在したとしても、必ず毎日か長くて5日ほどまでですから、かなり掃除のやり甲斐が有りますが、賃
貸物件では、何年も殆ど掃除をしないか、してもやり方が違うのかとんでもなく汚れている部屋も有ります。
水回りの清掃での大敵は、タンカル(炭酸カルシュウム)です。
水道水の中にはカルシュウム類が溶け込んでいますから、水滴を自然乾燥させると空気に触れて炭酸カルシュウム
の結晶になってこびり付きます。
一旦タンカルが着くとそこに又水滴が残り、次第にそこだけタンカルの塊になってしまいます。
水回りの器具、水栓類や陶器製洗面器などは硬いもので擦ると直ぐに傷が付きますから、やはりコツが有ります。
タンカルは基本的には酸で溶けますから色々試します。
浴室のタンカルは石鹸と汚れが混じっていますから、簡単ではありません。
割合最近では、細かいダイヤモンドの粉をスポンジの一面だけに付けた小さな道具が市販されていますからかなり役
に経つ様です。
通常のルームクリーニング業者は、大抵そこそこにしかやってくれませんから、自分で追加の掃除をしなければなりません。

浴室の蛇口に付いた炭酸カルシュウムの染み
この程度では、アクリル毛糸でもある程度落ちます
車の洗車後に必ず水滴を拭き取るのはこうした染み(不純物の混ざった結晶)を残さないために必要です。
新米大家奮闘記(10) フローリング材
フローリング
賃貸物件という物は、特別怪しいとか変な人は別として、色々な人が住みます。
特に若い人で、これまで親と一緒に住んで居た人が、突然学校や勤めの都合で住みだしたりすると、ついだらしない
生活になるのか、フローリングの上にじかに敷いた布団が万年床で、退去時にはフローリングの板が変色してカビが
生えたりしている場合が有ります。
退去の時にうまく発見出来れば良いのですが、立ち会いをはしょったりすると、痛い目に合います。
フローリングの板は、表面に特殊な加工を施したふわふわの材木です。
表面だけが薄く硬い層になっていますが、中は柔らかい木材を積層して有り、万年床はその硬く薄い層も通して湿気
が浸透し、変色やカビが発生してしまうのですが、メーカーは同じ製品をそう長くは作って居ません。
ほんの2~3枚交換すれば済む話ですが、予備が無ければ、部屋中のフローリングを取り替えなくてはなりません。
メーカーは必ずと言って良いほど少し寸法を変えたり、色を変えたりして同時期に購入した物以外は使えないからです。
しかし、仮に同じ物を予備に持っていたとしても、そこだけ取り外すのも大変ですが、嵌め込むのはもっと困難で、全体
が浮き上がらないと嵌め込むことは出来ません。
そこでフローリングの床板を貼り付けないで、並べるだけにすれば何とか少しだけの床板を交換出来ます。
でも、特殊な工具を作ればで、次第に独自のやり方ないなって行きます。
工務店の様な所では一部屋全部を張り替えるのが普通ですが、張り替えてから1~2年で交換しなければならない時も
有りますから、時々役に立ちます。
ウィステリア梅ヶ丘では、DKの床板については、無垢板(むくいた)の床材で、椅子の生活が出来る様にして有ります。
ナラ材やカバ、ブナ材などの木材の無垢で25×150mmのピースを繋ぎ合わせたフローリングです。
通常のフローリングは、表面だけが硬く、中はふわふわの木材ですから、キャスター付きの椅子を使うとその表面の硬
い層だけが剥離してしまいます。
体重を掛けて椅子を動かすと、板の柔らかい中身が潰れて、表面が剥離してしまいます。
元々フローリング材に下側は、スポンジ状のゴムが貼って有りますが、このやり方には、床板の下に有る、コンクリート
スラブを出来るだけ平にしないと、フローリングがふわふわしたりして、変な感じになります。
接着してもふわふわした感じのする、厚いスポンジ状のゴムを張ったフローリングも沢山有って、階下への音を伝え難い
とされて居る様ですが、大した効果は無い様です。